「なぜ識者にくん付けなの?」「くん? さんでしょう」「コロコロ変わるのはどうにかしてほしい」といったリアクションが寄せられたのは、1987年から続くTBSの長寿番組「サンデーモーニング」。7月28日の放送回で、膳場貴子アナウンサーのコメンテーターへの呼びかけに、多くの視聴者が違和感を抱いたようだ。メディア誌ライターが振り返る。

「この日、コメンテーターとして出演したのは、評論家でラジオパーソナリティーの荻上チキさん。6月16日以来の出演となります。アメリカの大統領選で、民主党の大統領候補であるハリス副大統領を取り上げ、識者からは『政治ショーを見ているよう』などといった意見が出る中、膳場アナは荻上さんに『チキくんはこれをどう見ていますか?』と、“くん付け”で指名。これにはネット上でも《チキくん?》《なれなれしい》といった意見が書き込まれていました」

 その後、取り上げたのは山形県と秋田県で発生した記録的大雨。山形県新庄市ではパトカーが流され、警官1名の死亡が確認されたことや、秋田県秋田市で80代男性の遺体が水路で発見されたことを伝えた。このVTRを受け膳場アナは「チキさんは以前、水害に合った地域の現場を取材したということなんですけれども、どんなことが必要でしょうか?」と今度は“さん付け”で語り掛けた。

「番組ラストの『風をよむ』のコーナーで取り上げたテーマは『五輪と戦火』。今回のパリ五輪で、ロシアの選手はあくまで“個人”としての参加を認められていることや、今も内戦が続く南スーダン代表選手の声を取り上げました。膳場アナはコメンテーターの意見を求めていく中で、今度は荻上さんに、『荻上さんは?』と名字の“さん付け”で呼びかけていました。これには視聴者から《チキくん→チキさん→荻上さんの三段活用》《呼称を統一してほしい》とツッコミの声が…。番組のテロップでは『荻上チキさん』と表示されているものの、いきなり『チキくん』では混乱を招きかねません。やはり他の識者と同様、名字の“さん付け”で統一したほうが無難でしょう」(前出・メディア誌ライター)

 膳場アナと荻上氏の関係性や距離感が気になる視聴者は少なくないかもしれない。

【写真ギャラリー】大きなサイズで見る