ボランティアでの経験が開発のきっかけに。現役大学生が手掛けた「災害用女性下着」とは?

クラウドファンディングで被災地に届ける

    ――現在行っている支援の流れについて教えてください。

    能登半島輪島市で震災直後のニュースで、下着が洗えない、下着をつけたままで痒い、下着の扱いに困っている、などのニュースを目にして、今こそ役立つときだと思いました。すでに販売したもので在庫のある会社さんに連絡し「買い取るので一旦私のところに送ってほしい」と、クラウドファンディングのページを立ち上げると、たくさんの方が支援してくれて、購入された方や友人が「自分の分を能登に届けてほしい」と、とにかく早く能登に送ろうと協力してくれました。道が復旧するのに時間がかかって、届けるのがすごく大変だった際も、父の知り合いが能登の輪島市の役所の方に繋いでくれました。宅急便の営業所まで届けてくれたら、取りに行ってくれると言っていただき、皆さんの協力もあって200セット届けることができました。

    ――今後の展望を教えてください。

    ガザ地区にも支援をしていきたいと思っていて、5月ごろからクラウドファンディングで1着買うと、もう1着ガサ地区に届くというを試みをしています。能登半島への支援は短期間での取り組みだったので、いつ終わるかわからないガザの場合は、長い目で見てバランスを考えながらやっていきたいなと思っています。

    ――働き方に悩んだり、一歩踏み出せない読者にメッセージをお願いします!

    仕事のためにプライベートを諦めなければいけないのは悲しいので、自分がいちばん幸せになるために、やりたいことは全部諦めずに欲張ってもいいんじゃないかなと思って生きています。会社を立ち上げたときも、これからもずっと掲げている「全部盛り」をモットーに人生を生きていきたいと思っています。