『ONE PIECE(ワンピース)』では現在、「エッグヘッド編」が大きな盛り上がりを見せています。戦場で最も猛威を奮っているのが五老星であり、ルフィらも苦戦を強いられる状況です。未知の力をあらわにした五老星には、なぜか「元奴隷説」が浮上しているのでした。



画像は五老星が描かれた『ONE PIECE FILM RED』キャラクタービジュアル (C)尾田栄一郎/2022「ワンピース」製作委員会

【画像】五老星ムカつく! こちらが五老星の実験台にされた美女です

五老星の過去は描かれるのだろうか

「エッグヘッド編」が盛り上がりを見せる『ONE PIECE(ワンピース)』では、「ベガパンク」によって、世界の謎が少しずつ明かされ始めています。それと同時に、真実を明かされては不都合となる「五老星」が、それを阻止するために舞台をかき乱している状況です。

 この五老星には今、「元奴隷だったのでは?」とのうわさが飛び交っていました。そもそも五老星とは、「天竜人」の最高位であり、世界政府の頂点に君臨する、最高権力者であると考えられていました。真の最高権力者として、「イム様」の存在が明らかになりましたが、それでも地位の高い存在であることに、変わりはありません。

 五老星のメンバーは、「ジェイガルシア・サターン聖」「マーカス・マーズ聖」「トップマン・ウォーキュリー聖」「イーザンバロン・V・ナス寿郎聖」「シェパード・十・ピーター聖」の、5名で構成されています。

 彼らは、エッグヘッド島での事態を収束させるために全員が集結し、原作1110話「降星」にて、「真の姿」を現しました。五老星は異形へと姿を変え、それぞれに「牛鬼(ぎゅうき)」、「以津真天(いつまで)」、「封き(ほうき、きの漢字は『豕+希』)」、「馬骨(ばこつ)」、「サンドワーム」と紹介されます。

 従来の悪魔の実であれば「〇〇の実 モデル〇〇」と表記されるのが一般的でした。しかしこのときは、化け物の名前のみの表記であったため、「なんか違和感ある」「悪魔の実じゃないってこと?」といった、憶測が飛び交いました。

 そこで、この5つの化け物に注目すると、これらは日本の妖怪や、中国の伝承から取り入れられていることが分かります。そしてこのモチーフを順番に見ていくと「牛」「鳥」「豚」「馬」「蚕」であり、かつて日本の「家畜」を連想させるものでした。

 このことから、五老星の元奴隷説がうわさされるようになります。この説には「ちょっとこじつけ感が否めない」「もともと五畜は鶏・羊・牛・馬・豚だから微妙だ」という否定的な意見がある一方で、「イム様の奴隷だったということでは?」「作者はどこまで考えておられるんだ……」といった声も聞かれます。

 またこれまでには、サターン聖から「人間の命など虫だと思え」や、以津真天に変身したマーズ聖から「虫など踏もうとして踏むものではない」など、人間のことを虫同等に扱っていると思われるセリフが目立っています。

 この考えが五老星の根底にあるのであれば、かつて奴隷だった彼らが、人間から受けた仕打ちの反動からきているとも、考えることができるでしょう。いずれにせよ、この真実はすべて、彼らの隠したがる「空白の100年」に秘められている可能性は十分にあります。