2024年夏アニメは60作品以上が放送中です。この膨大な作品数のなかから、視聴作品を絞り込むのは苦労することでしょう。今回は40から50代におすすめしたい2024年夏アニメを見ていきます。
個性的な猫達に癒される『ラーメン赤猫』キービジュアル (C)アンギャマン/集英社・ラーメン赤猫製作委員会
【画像】えっ、多すぎでは? こちらが令和に再アニメ化が決定した作品です(7枚)
「疲れないのが良い」良作ぞろいの夏
1クールで数十本もあるなかから、「自分の見たいアニメ作品を探すのは大変」と感じる人も少なくないでしょう。作品のターゲット層と離れてしまうと、世代間ギャップで感情移入しにくかったり、見るのに疲れてしまったりする作品もあります。今回は40から50代の世代におすすめしたい2024年夏アニメを見ていきましょう。
『ラーメン赤猫』
『ラーメン赤猫』は、アンギャマン先生が「少年ジャンプ+」にて連載している同題マンガが原作で、猫が営むラーメン屋が舞台です。猫のお世話係として採用された人間の主人公「珠子(CV:折原くるみ)」と猫たちによる日常が描かれます。
登場する猫は口数が少ない店長「文蔵(CV:津田健次郎)」や、マイペース猫の「サブ(CV:村瀬迪与)」だけでなく、製麺担当の虎「クリシュナ(CV:早見沙織)」など個性豊かな店員が働いています。彼らのかわいらしさに癒やされるだけでなく、さまざまな人間模様や思いやりのこもった言動など心温まるエピソードが見どころです。
「毛が舞いがち」「大事なものを隠す」などのほっこりする「猫あるある」が物語の随所にちりばめられており、仕事や日常生活での疲れが取れる気がします。また声優陣も豪華で原作ファンからも「脳内で再生していた声と一致」との声も聞かれるほど高評価です。
アニメ『ラーメン赤猫』は毎週木曜日深夜23時56分よりTBS系28局にて放送中です。また「ABEMA」「Hulu」ほか配信サービスにて順次配信されています。なお、8月1日(木)のみパリオリンピックの影響で放送開始時間が10分遅くなりますのでご注意下さい。
『小市民シリーズ』
『小市民シリーズ』は、『氷菓』などの古典部シリーズで知られる直木賞作家の米澤穂信先生によるミステリ作品で、シリーズ累計90万部を突破しています。『小市民シリーズ』は6冊の小説からなるシリーズもので、2024年4月30日に発売された「冬季限定ボンボンショコラ事件」で、春夏秋冬が出そろいました。すでに放送された3話時点では「春期限定いちごタルト事件」が描かれています。
高校生「小鳩常悟朗(CV:梅田修一朗)」は、友人である「小佐内ゆき(CV:羊宮妃那)」と助け合いながら、平穏で慎ましい「小市民」を目指そうと約束しました。しかし、たびたび事件に巻き込まれ、つい事件解決に手を出してしまうのです。
不可解な事件に、ふたりの穏やかな空気感とおいしそうなスイーツが魅力的な作品です。小鳩と小佐内さんのゆったりとした気持ちで作品を楽しめるのではないでしょうか。
『小市民シリーズ』は毎週土曜日深夜25時30分よりテレビ朝日系列で放送中です。また「Amazon Prime Video」「Netflix」ほか配信サービスにて順次配信されています。
『ヤマトよ永遠に REBEL3199』
上記2作品と異なり地上波放送ではありませんが、7月19日より上映中の『ヤマトよ永遠に REBEL3199』も見逃せません。この作品は、1980年公開の劇場映画第3作『ヤマトよ永遠に』を原作としており、新解釈を加えて全26話のシリーズものとして再構成されました。上映は、全26話を7章に分けて行われます。
「ガミラス本星」と「イスカンダル星」が消滅した事件から2年後の世界が舞台で、地球防衛軍のクルーたちが人類の命運を賭けて新たな敵に立ち向かいます。新たな敵の正体とは何なのか、映画のキーワードである「REBEL(反逆)」をクルーたちはどう示すのかが注目ポイントになるでしょう。
今回のリメイクではドラマ面にも力が注がれており、主人公「古代進(CV:小野大輔)」と、その婚約者「森雪(CV:桑島法子)」が別離の試練に挑み愛を確かめます。また、この試練には古代の姪「サーシャ」が関わってくることを、公式サイトのイントロダクションでアニメ特撮研究家の氷川竜介さんが紹介していました。
『ヤマトよ永遠に REBEL3199』は、7月19日(金)より全国70か所の映画館で上映中です。