「河井ゆずるさんが貧乏だったとお聞きしまして…」
囲み取材を終えて、次はトークショー。スペシャルゲストはアインシュタイン・河井ゆずる。2人が登壇すると満席の客席から拍手が巻き起こります。
「今回、『新装版ホームレス中学生』の出版にともないまして、トークショーをさせていただけるということで、どんな形にしよう?と考えた時に河井ゆずるさんが貧乏だったとお聞きしまして」と河井をキャスティングした理由を明かした田村。
続けて、河井が正装で来たことをイジると「いや、先輩のトークショーですから! ……そう思って来ましたけど、当の本人はいまからバスケ行くみたいな恰好だったから、こっちがビックリですよ! 写真だけみたらどっちが著者か分かりませんよ」と河井は返します。
河井も貧乏だったということもあり、田村の本を読んでの感じ方がほかの人とは少し違ったようで、「もちろん前作も今作も読ませてもらっています。多くの方は『こんな生活している人がいるんや』って感想だと思うんです。でも、僕は『あぁ、ある! あるある!』と思いながらページをめくっていましたよ」と感想を語ります。
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「田村さんが『ホームレス中学生』なら僕は…」
貧乏の中にも分類があるそうで、田村は急性貧乏で河井は慢性貧乏とのこと。河井は「スタートは僕が3歳、弟が1歳の時、両親が離婚して母子家庭になったんです。その時にごたごたもあり、借金もあった」と当時を振り返ります。
田村が「他人の家のベランダに住んでたんでしょ?」と衝撃の質問を投げかけると、河井は「話がねじ曲がりすぎてます! 雑居ビルの屋上のプレハブに住んでたんです」とこれまた質問の衝撃を超える回答が返ってきました。続けて「そのプレハブに18歳くらいまで住んでいたんです。なので僕は『プレハブ青年』ですね。ホームレス中学生の番外編みたいな感じです」。
それを聞いた田村は「ええやん、プレハブ青年! 読みたいわぁ~。ほんまに出版してもらって、『ホームレス中学生』と『プレハブ青年』で時代を合わせてコント作ろうや!」と提案。いつか田村と河井の貧乏コントが見られる日がくるかもしれません(!?)。