パリ五輪のサッカーは、日本が早々に決勝トーナメント進出を決め、大いに盛り上がりを見せている。実は、その舞台裏で、ある人物の「仕事ぶり」が話題になっているという。
「その人物とは、サッカー元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏です。トルシエ氏は母国フランスのボルドーで、2014年にワイン造りを始め、今はワイナリーのオーナーを生業にしているんです。そこで生産される『SOL BENI(ソルベニ)』という銘柄は、サッカーのシステム『3-4-3』の意味で、毎年着々と売り上げを伸ばしているようですね」(夕刊紙記者)
今回の五輪で56年ぶりのメダル奪取に挑んでいる大岩ジャパンの初戦、パラグアイ戦が行われた試合会場はそのボルドーだった。当地でトルシエ氏は、日本人記者を招待してワインに関する取材に応じたというが、その場にいた日本サッカー協会(JFA)関係者は、「代表監督時代を彷彿とさせる『強引な営業活動』でトルシエさんらしかった」と苦笑いした。
来日の際も必ず行うのが、このワインの営業活動だ。「何本か買わされた」というサッカー関係者も多いが、2002年サッカーW杯で史上初のベスト16まで日本を強くしたトルシエ氏には、JFAの宮本恒靖会長ら「トルシエ派」が数多い。
「代表監督時代は選手を恫喝する指導が話題になり、『あんな監督の元ではやっていられない』と練習中に帰ってしまった選手もいました。それでもJFAでは今の代表の強さの土台を作ったのはトルシエ氏だと考えている人も多く、その評価は極めて高い。トルシエ氏は2020年度に日本サッカー殿堂入りを果たし、2022年6月に国立競技場で行ったブラジル戦では、JFAは同氏を招待して記念レリーフを授与しています」(スポーツ紙サッカー担当記者)
営業活動の成果が実れば、メダル奪取の際の「勝利の美酒」は、やはりトルシエ氏のワインで、ということになる!?
(小田龍司)