先日、マグミクスが「『ドラクエ4』期待を打ち砕いたガッカリあるある」といった記事を配信したところ、コメント欄では「ミナデイン」などの呪文について言及する声が多く集まりました。せっかく習得したにもかかわらず、期待を下回る効果しか発揮できなかった、ザンネンな呪文を振り返ります。
スマートフォン版「ドラゴンクエストIV 導かれし者たち」(スクウェア・エニックス)
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惜しすぎる性能の「超強力呪文」
マグミクスでは、「『ドラクエ4』期待を打ち砕いたガッカリあるある」と題した記事を配信しました。記事には大きな反響があり、「ザンネン過ぎる」呪文について言及する読者のコメントが多数集まりました。特に「ミナデイン」はシリーズ屈指の残念呪文として「期待以下」と厳しい評価が下されているようです。その他には、どのような「ザンネン呪文」があったのでしょうか。
まず、「ミナデイン」は、デイン系の最上級呪文で、ファミコン版の『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』で初登場しました。
デイン系呪文といえば、シリーズ共通で特別かつ最強の立ち位置の技であり、使うと高い威力で敵を殲滅(せんめつ)することができます。そんなデイン系の最上級なのだから「絶対に強いはず!」とプレイヤーたちはミナデインの効果に期待を寄せました。
しかし実際にふたを開けてみると、多大な制約に対するリターンの少なさから、ゲーム中で重宝されることはありませんでした。ミナデインは、唱えるうえでバトルに参加しているメンバー全員のMPを消費する必要があり、誰かひとりでも呪文の使い手が欠けていると使えません。
つまり、MPが元からゼロの「ライアン」や「アリーナ」など、物理攻撃特化のメンバーは入れ替えなくてはなりません。しかし、前述のふたりほどの主力メンバーを引っ込めて、「ミネア」や「ブライ」を参加させてまで使うほど、威力もそこまで高くありません。これには多くのプレイヤーが「物理タイプのキャラがいるからほとんど使わない」「使うには制約が多すぎる」と肩を落としました。
『ドラゴンクエストVI 幻の大地』で初登場した呪文「マダンテ」も、使いどころが限られる呪文です。こちらは「バーバラ」が覚える呪文で、使用した時点で残っている全MPを消費し、その3倍のダメージを与えるというものです。
しかしザコ敵との戦闘がほとんどの「ドラクエ」シリーズにおいて、1回の攻撃でMPをすべて使い果たしてしまうというのはかなりのリスクを伴います。ダンジョンなど連戦が前提となる戦闘においては、安易に使用できず、最奥に待つボスと戦闘する頃にはMPが枯渇してダメージを稼げないというジレンマを抱えていました。
また、使い勝手の悪さでいうと、『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』で初登場した「メガンテ」も代表的といえるでしょう。メガンテは使用者の命を引き換えに、相手全員を即死もしくは瀕死の状態にする自己犠牲呪文です。強力なダメージを叩きだせる代わりに仲間がひとり犠牲になるため、「最後の手段」として認識している人が多いのではないでしょうか。
「相手を重傷に持ち込めるならメタルスライムなどにも有用なのでは?」と思いきや、メタル系などのモンスターにはメガンテのダメージは通用しません。それどころかメガンテで倒した場合は敵の経験値とゴールドは手に入らないケースが多く、結果的に失うものの方が多いのです。ネット上では「ボスには適用されないのが痛い」「本当に使う機会が一度もない」といった声が散見されました。
期待を込めて放った奥義が想像を下回る性能だったときのガッカリ感は計り知れません。とはいえ、「ガッカリ感」もプレイ時の懐かしい思い出としていまなお、ファンの間で語り継がれているのかもしれません。
スマートフォン版『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』:
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