宮城県「仙台駅」から地下鉄で12分の場所にある『東北工業大学(以下、東北工大)』。東北一の都会に位置しながら緑豊かな自然に囲まれ、充実したキャンパスライフを送れると話題の私立大学です。
理系男子が多いイメージのある工業大学ですが、女性の在籍者数の比率は18%(2023年5月時点)。特にライフデザイン学部では文系の女子学生が年々増え、半数以上を女性が占める学科もあるとか。この記事では、そんな東北工大に現役大学生が1日潜入。東北工大の多岐にわたる魅力と、リアルな感想をお届けします。
『東北工業大学』に潜入・1日体験
交流の場も充実した憧れのキャンパスへ
東北工業大学の 渡邉 浩文 学長(写真右)
東北工大は、主に工学部と建築学部の学生が通う八木山キャンパスと、ライフデザイン学部を主体とする長町キャンパスに分かれています。
八木山キャンパス
2つのキャンパスは、車で約10分の距離。授業やサークル活動のためのキャンパス間移動には、大学のシャトルバスが便利です。
長町キャンパス
中庭やラウンジは学生同士が集い、憩いながら交流できる場所。ランチタイムに訪れるキッチンカーは種類豊富で、女子学生にはワッフルなどのスイーツ系が人気なのだそう。東北工大の卒業生がベンチャーで立ち上げたという「かましうどん」(ジャージャー麺)も、一度食べたら忘れられない味だとか。
実践的かつ専門的に学べるから就職にも強い
工学部に加え、全国でも貴重な建築学部がある東北工大では、就職ですぐに生かせるような実践的な授業も魅力。津波を起こした時の水の動きを観察する大きな水槽や、素材の強度を測るプレス機など、専門性を高められるような設備が整っています。
「Tech-Lab(てくらぼ)」は、工学部と建築学部の全学科の実験室がこの建物に集結している本格的な実験・教育棟。この日も、コンクリートの断熱性を上げるための卒業研究を4年生がおこなっていました。建物の中に通る配管を“見える化”するなど、建物自体に学びが詰まっているのも大きな特徴です。
同じ実験・教育棟の化学実験室では、白衣を着た環境応用化学科の先輩たちが、川で採取した水を分析しながら実験中。河川環境の研究をする教員が教える実践的な授業だそうで、自然環境を守るためのSDGsにつながる学びが得られそうですね。
とことんクリエイトできるライフデザイン学部は女性に人気
ライフデザイン学部がある長町キャンパスは、特別緑地保全地区を含み、その広さは東京ドーム約4個分。山の斜面がそのまま残された駐車場の近くでは、2頭のヤギが出迎えてくれました。
名前は「あん子」と「くろみつ」で、それぞれ学生証を持った学生だというから驚きます。普段は「東北工業大学ヤギプロジェクト」という学生グループがお世話をしていますが、近くに生えた野草をちぎって自由に与えてもよく、学生の癒しスペースとなっているようです。
この日は木工房を見学。中からは、キュイーンと木を切る機械の音が聞こえてきました。建物の入口や廊下に飾られた椅子やポスター、本の装丁などはすべて先輩たちの作品。
“曲げ木”を使ったおしゃれな椅子は、社会に出たらここまで丁寧に作り上げることはできない…というほど時間をかけた精巧な作り。
産業デザイン学科の学生で構成されたデザイン団体「意匠学生ラボ」では、企業から依頼を受けてロゴデザインやポスターなどを手掛けることもあるとか。大学時代から力を試すチャンスがあるのは嬉しいですね。
他にも、最新のアートやデザインに触れられる設備が整っていて、ライフデザイン学部に女性が多いことにも納得です。
出典:東北工業大学
2023年には、産業デザイン学科2年(当時)の結城春菜さんが「Red Bull Doodle Art」で全国7,000件以上の応募作品の中からファイナリストに選ばれたそうで、先輩たちの活躍も学びの励みになりそうです。
開放的な風景が広がる学食でリラックス
大学の楽しみといえば、学食もそのひとつ。この日は、長町キャンパスの学食にお邪魔しました。「竜田丼」「カレーライス」「焼肉丼」などボリュームのある食事が人気らしく、女子には各種ケーキも人気だとか。東北工業大学では年間40日100円でカレーも振舞っているようです。学生にとっては嬉しいですよね!
気の合う仲間同士、もしくは1人で…など、それぞれリラックスしている姿が印象に残りました。
キャンパスが山の上にあることから、窓には開放的な風景が広がります。ここでエネルギーをチャージすれば、学業や研究、デザインなどへの意欲がより一層高まりそう。学食の隣には、おしゃれなカフェテラスも。天気がいい日は中庭に出て、太平洋を見渡しながらランチをするのもいいですね。
学業以外にもイベントやサークルが充実
出典:東北工業大学
授業だけにとどまらず、イベントやサークル、ゼミも充実。4月の「CAMPUS OPEN DAY」はもともと、コロナ禍で入学式ができなかった学生のために始まったもの。ゲームやキッチンカーの食券配布など、教職員が考案した“学生が喜ぶ催し”がおこなわれているとか。昨年は、東北で初開催となる「文具女子博」の会場となり、多くの学生がスタッフとして参画したそうです。
出典:東北工業大学
将来社会で活躍するため、研究や実力だけではなく、コミュニケーション力を高めるためのサークルを推奨しているのも東北工大の特徴。硬式野球部は仙台六大学野球連盟に所属し、季節ごとに開催されるリーグ戦には多くの学生たちが訪れるとか。また、ダンスサークルは同一法人の系列校の仙台城南高校が全国大会で優勝しており、熱いサークルの一つ。文化系も、仙台駅近くの本学ギャラリーに定期的に出展している写真部など、バラエティに富んでいます。
ゼミも充実しており、この日も各研究室でグラフィックデザイン、異文化コミュニケーション、マーケティングなどのゼミがおこなわれていました。
活気あふれるディスカッションをするゼミ、各自が研究を発表しているゼミなど、それぞれ異なる雰囲気で、自分と相性のいいゼミを探しやすいのではないでしょうか。
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女性が通いやすく、専門的かつ実践的に学べる大学
仙台駅に近く、自然の恵みも享受できる立地で、実践的かつ専門性の高い学びを得られる東北工業大学。工業大学でありながら、理系女子だけではなく、文系女子の学生も増えているという稀有な大学です。学業以外のイベントやサークル、学食などが充実しているのも魅力のひとつ。
卒業後の就職率が非常に高く、「採用を増やしたい大学」のランキングでは、全国の私大で3位に選ばれています(出典:日経HR「日経キャリアマガジン特別編集 価値ある大学就職力ランキング2023-2024」)。近隣の自動車学校に特別料金で通える特典などもあり、就職に向けた準備をスムーズに進められそうですね。
今回、東北工大に1日潜入した現役大学生からは、「本格的な実験装置や実験器具がある場所では、教員の方がしっかりと学生さんのサポートをしていて、教える側と学ぶ側の距離感が近すぎず遠すぎず、安心できるし、親しみを持って学べる環境だなと感じました」という感想も。
2025年からは、工学部が学科制から「課程制」に変わり、ライフデザイン学部も副専攻制が導入されることで、より柔軟かつ多様に学べる環境が整うのだとか。興味のある人は、オープンキャンパスに参加してみてはいかがでしょうか?
information
東北工業大学
https://www.tohtech.ac.jp/
【オープンキャンパス】
https://www.tohtech.ac.jp/admission/opencampus/
【アクセス】
<八木山キャンパス>
宮城県仙台市太白区八木山香澄町35-1
<長町キャンパス>
宮城県仙台市太白区二ツ沢6
https://www.tohtech.ac.jp/access/
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