「映画で沖縄を日本中、世界中に広めたい」
ゴリにエイサー祭りと映画『かなさんどー』について聞きました。
――今年のエイサー祭りの雰囲気はどうでしたか?
もう5年ほど参加しているのですが、毎年、熱い時期にやるのが心配で「今回はさすがに人が来ないんじゃないかな?」と思うんですけど、関係ないですね。
――気温が35度なのに、とてもにぎわいましたね。
やっぱり、みなさん沖縄を味わいたいんです。エイサーの太鼓の音や踊りが新宿を沖縄に変えていて、それを誰もが楽しんでいる。おそらく日本一の歓楽街、歌舞伎町がこの通りのすぐ裏にあるとは誰も思っていなくて、みんな恩納村(おんなそん)があると錯覚していますよ(笑)。
出典: FANY マガジン
――吉本興業ブースでは、50人近い人と記念撮影をしていましたが、どんな思いでしたか?
「僕と写真を撮りたい人がこんなにいるんだ」という喜びもあったんですけど、もう1つ別の感情があって、「沖縄を愛してくれてありがとう」という感情になりました。沖縄県民って「沖縄県が好き」と言われると、自分のことを言われているように嬉しくなるんですよ。そのダブルで嬉しかったからこそ、あれだけ一人ひとりのお客さんと長く話をして、感謝を述べたくなったんだと思います。
――シークヮーサー果汁でオススメの飲み方はありますか?
絶対にみんな、お酒に割りたいと思うんです。泡盛にちょろっと垂らすのも絶品。そのなかでも僕がオススメしたいのは、生ビールに入れることです。暑い夏こそ生ビールにシークワーサーを入れてもらえたら、ものすごいトロピカル感のある爽やかなビールになるのでオススメです。
出典: FANY マガジン
――それでは最後に、来年公開が決まったご自身の監督映画『かなさんどー』についても教えてください。
6年前に『洗骨』という長編を撮らせていただいて、それが沖縄県で異例のロングラン上映になったんですよ。それで「次を撮らないの?」という声が多いなかで、コロナ禍もあって時間はかかったのですが、ようやくまた沖縄が舞台の映画を撮ることができました。
――俳優陣が非常に豪華ですね。
松田るかちゃんという沖縄県出身の実力派女優さんを主演に、脇にはなんと、あの浅野忠信さんが出てくれました。ギャラはおそらく相当安いんですよ。でも「なんで出てくれるんですか?」と聞いたら、「本(脚本)がよかったからです」って言ってくれて…。あとは歌が上手い人がどうしても必要だったので、劇団四季の看板女優だった堀内敬子さんにお願いしたら、堀内さんもOK。その3人が出演するとなった時点で「この映画は必ず成功する」と思いました。
――完成後の手ごたえはどうですか?
完成試写会をやったんですけど、上映直後に泣いて喋れない人が何人かいたんですよ。「うっうっう」って。それが嬉しかったです。僕の映画の強みは、笑って泣けることだと思うのですが、今回も笑って泣けるヒューマンコメディに仕上がっています。
出典: FANY マガジン
――この映画もまた、沖縄愛がつまった映画ですね。
もちろんです。やっぱり沖縄を舞台にすることにはこだわっていますし、僕は映画で沖縄を日本中、世界中に広めたいという意志を持っています。この映画が日本中、世界中に行くことによって、日本が沖縄になり、世界が沖縄になり、地球という言い方が沖縄に変わるように頑張ります。
――ぜんぶ吸収してしまうんですね(笑)。
はい。吸収合併です(笑)。そのためにも、ぜひとも来年に全国公開予定の『かなさんどー』を観に来てほしいです!