小学館のコロコロコミック研究所は、コロコロ読者を対象の実施したアンケートをもとに、「なりたい職業」「これからやってみたいこと」「習い事」に関するランキングを発表した。

このアンケートは、「コロコロコミック」2024年2月号で、男子小学生を中心とした読者1,000名を対象に実施した「コロコロビッグアンケート」の中から「なりたい職業」「これからやってみたいこと」「習い事」に関する調査結果をランキング形式で紹介。

「なりたい職業」ランキングで堂々の第1位に輝いたのは、昨年に引き続き「YouTuber」だった。1977年の創刊以来、毎月実施されているこの調査だが、世の中の動きから「YouTuber」を2016年から選択項目に追加している。2018年からの7年間で合計6回トップになるなど、男子小学生の間で近年絶大な人気を誇っている職業であるとわかる。

2位に「ゲーム実況者」、3位に「プロゲーマー」と続き、4位にランクインしたのは「ゲームの仕事」。「ゲームの仕事」は2007年から2016年にかけて10年連続でトップを独占し、2017年以降も上位にランクインしている。「コロコロコミック」の誌面の企画でもゲームに関する情報が盛りだくさん、身近な楽しみの一つであるゲームを将来の仕事にしたいと考える男子小学生は多いようだ。

注目すべきは10位の「プログラマー」。「プログラマー」は、調査開始以来、初めてトップ10にランクインした。2020年度から小学校でのプログラミング教育必修化が開始されているが、その影響から興味を持つ子どもが増えているのかもしれない。なお、スポーツ選手の中で最も多くの票が集まったのは「サッカー選手」。「サッカー選手」は2023年に7 位、2022年に10位、2021年に8位と、スポーツ選手で唯一トップ10入りを果たすなど、高い人気を誇っている。

「これからやってみたいこと」を問う調査では、第1位が、2021年から4年連続で「動画撮影」に。先述の「なりたい職業」ランキングで「YouTuber」がトップになったことを踏まえると、小学生の間でYouTubeをはじめとした動画コンテンツの視聴が当たり前のものとなり、「自分も取り組んでみたい」と考える子どもが増えていると推察される。

第2位には「釣り」がランクイン。「釣り」は2007年の調査以降では2016年と2018年を除くすべての年でトップ10入りしており、男子小学生にとって不動の人気アクティビティと言える。第3位にランクインした「プログラミング」は、2021年に初めてトップ10入りを果たすと、2022年には2位、2023年には3位と、直近3年間でトップ3以内をキープしている。プログラミングに関心を持つ小学生が多いからこそ、今年の「なりたい職業」ランキングで「プログラマー」が初めてトップ10入りしたのかもしれない。

また、見逃せないのが「料理」が5位にランクインしていること。「料理」は2018年に第 3位にランクインして以来、毎年トップ10入りしており、自分で料理を作りたいと考えている“料理男子”な小学生は少なくないようだ。他方、スポーツでは8位に「野球」、9 位に「スキー・スノーボード」、10位に「サッカー」がランクイン。これらの種目のほか、2023年に「バスケットボール」、2019年に「卓球」がトップ10入りするなど、年代によって流動的な結果となっている。

さらに、週に1回以上塾や習い事をしている小学生を対象に「今、一番力を入れている習い事は何か?」と尋ねたところ、「スイミング」が2位以降と倍以上のポイント差をつけてダントツで最多となり、2014年の調査結果から、10年連続の第1位となった。

第2位は「サッカー」。「サッカー」は2014年以降、毎年トップ3位内にランクインしており、「なりたい職業」や「これからやってみたいこと」ランキングの中でも安定して上位にランクインしていることから、男子小学生の間で根強い人気があることが伺える。

特筆すべきは、3位の「ピアノ」。これまで上位を占めていた「英会話」「学習塾」を抑えてのランクインであり、来年以降、順位がどのように推移していくか注目だ。また、6位の「そろばん」の人気にも注目したいところ。電卓やスマートフォンを使えば簡単に計算できる現代においても授業で扱われていることもあり、人気の習い事となっている。