ビッグスピンフリップ・フロントサイド・ボードスライド。7月28日、パリ五輪のスケートボード女子ストリート決勝で、吉沢恋選手がベストトリックの4本目でこの技を繰り出し、96.49の高得点を獲得。金メダルを手繰り寄せた。
翌29日放送のフジテレビ系「めざまし8」では、この大技のすごさを解説するも、番組MCの谷原章介のリアクションに《ぜんぜん話を聞いてなかった?》《人の話はちゃんと聞こう》とツッコミの声が寄せられている。
スケートボードに乗って、颯爽とスタジオに登場したのは、元全日本チャンピオンの荒畑潤一氏。吉沢選手の試技の模様をVTRで振り返り、荒畑氏は、「まずレールに入る“入り”のところから、そして板をまわすところのテクニカルなところとか、しっかりとボードの上でのスタイルとか」と絶賛。続けて、ミニチュアのボードとレールを使って吉沢選手の大技を再現しながら「板を叩いて横回転270度を入れながら、縦回転も入れて、1回転入れて…」と解説し、谷原も「すごい技なんですよ、これ」と称賛していた。
大技の解説が終わり、谷原は「なるほど…。板を水平方向に720度…」と語ると、荒畑氏は「270度です」と即座に訂正。谷原はジェスチャーをまじえて「270度回転させて、なおかつ縦方向に、垂直にも回している」と納得した様子だったが…。
「720度ということは360度のダブルということですから2回転することになります。吉沢選手の大技が270度だったことから、実現不可能な技に思われるかもしれませんが、YouTubeやTikTokではプロアマ問わず、2回転トリックを成功させている動画が多くアップされています。なお、29日のスケートボード男子ストリートで堀米雄斗選手が最後の試技で成功させて、金メダルを獲得したのが、『ノーリー・バックサイド270テール・ブラントスライド』という技。こちらも270がつくことから、翌30日の『めざまし8』放送中にもSNSでは《谷原さん720じゃないからね》《今度は間違えないで》とフォローする声が散見されました」(メディア誌ライター)
720度の大失態を見せても、谷原には今後もアツい解説を期待したい。