現在はパリ五輪がフランスで開催中だが、ゴルフのレギュラーシーズンはイギリスが舞台。
男子はスコティッシュオープン(エジンバラ)、全英オープン(トゥルーン)とスコットランドでのコースで開催され、五輪の後は女子のスコティッシュオープン(グラスゴー)、全英女子オープン(セントアンドリュース)と、すべての試合がスコットランドで開催される。
ギャラリーのすぐ上を飛行機が飛ぶ圧巻の全英オープン
男子全英オープンはロイヤルトゥルーンが舞台となったが、このコースのすぐ隣にはプレストウィック空港という地方空港がある。ライアン航空という格安航空会社が定期便を就航させているほか、貨物便も飛んでいる。
この空港の滑走路は、“ポステージスタンプ”の愛称で有名な8番(パー3)に向かって伸びており、ホールのすぐ近くまで伸びている。
そのため、観客席から見ていると、今やなかなか見かけることも少なくなったボーイング747(エンジンが4つついている大型機)が迫ってくる離陸風景は、かなり圧巻だ。また、飛行機がギャラリーのすぐ上を飛んでいく風景も見られて、なかなか面白い。
ヨーロッパでの風景では珍しくないのだが、コースのすぐ隣を電車が疾走するという位置関係。
今回の全英オープンでも11番から12番のティーイングエリアのすぐ脇をスコットランド鉄道がかなり頻繁に走っており、近づいてくる電車が通り過ぎるのを待ってショットする選手も多かった。
また、エジンバラ郊外で開かれたジェネシス・スコティッシュオープンでは、エジンバラがスコットランドの首都ということもあり、超大型クルーズ船が北海へ向けて出航していく様子を見ることができた。
ゆっくり外洋に向かう船を見ながら、いつかはこんな船に乗ってゆっくり旅をしたいなあ、なんて妄想してしまう。
今回は、乗り物好きの筆者がゴルフの撮影をしながら浮かんだ戯言を聞いていただきました。この気持ちに共感していただける方は少ないとは思いますが、どうでしょうか?
フォトグラファー 田辺安啓(通称JJ)
●たなべ・やすひろ/1972年生まれ、福井県出身。ニューヨーク在住。ウェストバージニア大学卒業後、ゴルフコース、テレビ局勤務を経験し、ゴルフを専門とするフォトグラファーに転身。ツアーのみならず、コースやゴルフ業界全般に関わる取材も行なっている。
取材・写真=田辺安啓
TEXT & PHOTO Yasuhiro JJ TANABE