歌手の中森明菜が7月に都内のライブハウスでイベントを開催し、6年半ぶりにファンの前で歌唱した。この復活劇に多くのテレビ関係者も「次はテレビ」との期待を寄せているが、その道のりは遠そうだ。

 7月12日~14日まで計5公演を開催した今回のイベントは1枚7万1300円という高額チケットだったが、それでも大盛況。

「もう二度と見ることができないと思われていただけに、ファンからすれば明菜の生歌唱を聴けるのなら安いもの。会場もそれほど大きくなく、近くで見られたことで満足感も大きかったのでは」(イベント会社関係者)

 明菜の復活に大いに期待を寄せているのはテレビ局関係者だ。音楽番組に明菜を出演させることができれば、大反響となるのは間違いないからだ。

「昨年独立を発表してから、各局の音楽担当者がこぞって大型の歌番組への出演に猛烈なアプローチを掛けたそうですが、一つも実現しなかった。生の声が届けられたのもラジオ番組とBS―TBSの明菜の特番くらいでした」(芸能関係者)

 今回ファンの前で歌唱したという事実に「うちの番組に」とときめくのも無理はないが、実際はかなり苦しいという。

「明菜サイドにテレビ出演をオファーしても話をはぐらかされたりして、まったく話が進む気配はないですね」(制作会社関係者)

 この状況について、ある音楽関係者が言う。

「明菜がまだテレビに出て歌える状況じゃないとわかっているのではないでしょうか。そもそも今回のファンイベントも曲をジャズバージョンで歌っていましたが、そういうふうに歌えば、多少なりとも高い音を出さないで歌えますから。ファンの前ならまだいいが、ファンでない人が見るテレビはまだまだハードルが高いという事でしょう」

 明菜が音楽番組に出演する日は来るのか。

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