作業中は常にイヤホンを付け音楽を聴いている、漫画家の赤穂ゆうきさん。突然、耳のなかで奇妙な音が聞こえるようになります。初めはイヤホンの不調だと思っていましたが、耳にかゆみなどの症状が出てきてしまいました。不安になりネットで調べてみると……? 作者の赤穂ゆうきさんにお話を聞きました。
耳の中で響く異音に怯える作者(赤穂ゆうきさん提供)
【マンガ本編】毎日6時間イヤホン→耳にかゆみ、謎の異音が! 耳鼻科で見落とされた衝撃の“原因”とは?
耳のなかで鳴り響く音の正体が衝撃的!
漫画家の赤穂ゆうきさん(@Yuuki_Akou)は、作業中は常にイヤホンを付け音楽を聴いていました。すると突然、耳のなかで奇妙な音が聞こえるようになります。徐々に耳にかゆみなどの症状が出てきたので、病院で処方されたかゆみ止めを塗布することに。しかし、耳のなかの奇妙な音は止まりません。何か原因があるのではと思い、カメラ付き耳かきでなかを見てみると……?
赤穂ゆうきさんによるエッセイマンガ『耳にカビが生えた話』がX(旧:Twitter)上で公開されました。いいね数は5600を超えており、読者からは「イヤホンの普及率を鑑みると意外に感染者は多そうですね」「衝撃でした。怖すぎる」「自分もなったことあるのですが、もう耳のなかが滅茶苦茶痛くて……」などの声があがっています。
赤穂ゆうきさんは漫画家として活動しており、「少年ジャンプ+」に、高校生「湊」と大学生「美月」の、遊びから始まる真夏のラブストーリー『ゼリーフィッシュ・シンドローム』や、こども絵画教室で講師を務める抽象画家「池田萌音」と天才小学生「宮下怜央」の交流を描いたマンガ『水と油でかける橋』などの読切作品が掲載されています。
作者の赤穂ゆうきさんにお話を聞きました。
ーー耳のなかの症状に衝撃を受けました。このときの状況や、赤穂ゆうきさんの心境を詳しく教えて下さい。
以前からインターネットでたまに耳鼻科の珍しい症例を目にすることがありましたが、いざ自分の身に降りかかると本当に不気味で、文字通りゾッとしました。しかし、自分の目で見なければ原因が分からず長引いていたかもしれないので、怖いもの見たさで見てみてよかったと思っています。
カメラで確認した耳のなかは恐ろしい事態に……!(赤穂ゆうきさん提供)
ーー音が聞こえる以外に何か体に不調などはありましたか? また、診断の際にそのまま放置して進行していったら、どのようになるのかなどはお医者さんから教えてもらいましたか?
症状は終始強い耳のかゆみとパチパチ音、耳だれ(耳から透明な液体が出る)でした。初期段階ではかゆみがあるのは汚れているせいだと思い耳掃除をたくさんしていましたが、それが余計に症状を進行させていたと後で知りました。
私の場合は発見から治療まで都度自己判断で行った部分が大きいのですが、医師の話では症状が重いと耳鼻科に通って洗浄をする必要があったり、逆に乾燥するまで放っておいて自然治癒したりする人もいるそうです。
ーー今作の後日談などがあれば教えていただきたいです。
このマンガがきっかけで、たくさんの方におすすめのイヤホンを教えていただきました。また、ありがたいことに有料のファンサイトで支援してくださった方が複数いたおかげで、晴れてオープンイヤー型(イヤーカフ型)の新しいイヤホンを購入できました。耳が密閉されることがなく、快適で気に入っています。
もちろん耳掃除も引き続き入浴後に綿棒で拭う程度にとどめており、孫の手型の一般的な耳かきはこの件以降ほとんど使っていません。