人気マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』には、主人公「ルフィ」をはじめとする「最悪の世代」という12人の海賊が登場します。この最悪の世代は作中でも重要なキャラたちとされており、「最悪の世代のなかから海賊王が誕生する」とまでいわれてきました。そのようななか、最悪の世代の主要キャラである「キッド」に死亡説が浮上しています。
アニメでシャンクスに敗北するシーンが描かれたことにより、死亡説が濃厚になったキッドが表紙の「ONE PIECE Log Collection “ROOKIES”」(エイベックス・ピクチャーズ) (C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
【画像】え…っ? 「これは死ぬ」「海賊王も使った」 こちらがシャンクスがキッドを倒した「最凶技」のさく裂シーンです(3枚)
キッドに死亡説? アニメのあるシーンがきっかけになってネット上で話題に
人気マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』には、主人公の「モンキー・D・ルフィ」をはじめとした「最悪の世代」と呼ばれる12人の海賊たちが登場します。この最悪の世代は、ルフィが「シャボンディ諸島」に到着した時点で懸賞金が億を超えており、ルーキー扱いだった11人の海賊たちに加え、同時期に実力を発揮していた「黒ひげ」こと「マーシャル・D・ティーチ」を含めた12人の海賊のことを指しました。
作中では「世界経済新聞社」の社長である「モルガンズ」が「近々『最悪の世代』と呼ばれる者達の中から…『海賊王』が誕生する」と語っており、物語において重要なキャラクタとされています。
しかし、その最悪の世代のひとり、「ユースタス・キッド」に死亡説が浮上しているようです。キッドは初登場時に、最悪の世代のなかで唯一懸賞金額がルフィを上回っていた海賊で、「ワノ国編」では同じく最悪の世代の「トラファルガー・ロー」と共闘し、四皇の一角である「ビッグ・マム」を倒しました。
その後、キッドはワノ国を出航し、次なる目的地である「エルバフ」へ向かいます。そこで待ち受けていたのは四皇「シャンクス」率いる「赤髪海賊団」で、キッドはシャンクスに戦いを挑みました。
その時に戦いを止めに入った、赤髪海賊団傘下の海賊たちを一掃するため、キッドは「電磁砲(ダムド・パンク)」という技を使おうとしましたが、シャンクスは「見聞色の覇気」により、少し先の未来が見ることができます。このままでは傘下の海賊団が壊滅することを予知したシャンクスは、目にも止まらぬスピードでキッドの船へ乗り込み、「神避」という強力な技でキッドを倒しました。
さらに、エルバフにいた巨人族の「ドリー」と「ブロギー」は、巨人族最強の槍とも称される破壊力を持つ技「覇国」を放ち、キッド海賊団の海賊船を破壊します。
原作とアニメではここまで同じ描かれ方をしており、原作の方は、このあとに「キッド海賊団_ 『壊滅』」とナレーションではっきり記されていました。そして、アニメでは、1話が終わるたびに表示される「TO BE CONTINUED」という文字の上に、シャンクスの左目の傷のような3つの斜線が描かれます。
原作でさえ死んでもおかしくないような敗北描写が描かれ、それに加えてアニメで上記のような演出が追加されたことにより、「キッドに続きはないということか」「アニメ版で見るとキッド死亡説が濃厚になってしまう」といった声があがっていました。
キッドと同じように敗北したものの生存がほぼ確定と考えられているローが描かれた『ONE PIECE Log Collection “PUNK HAZARD”』(エイベックス・ピクチャーズ) (C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
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キッドの生死は? 同じように敗北したローは生存ほぼ確定?
シャンクスに敗北したキッドと同じように、この後の原作では、最悪の世代の「トラファルガー・ロー」が黒ひげに敗北するシーンが描かれています。ローが黒ひげに負けた際、原作ではナレーションで「ハートの海賊団_ 『敗北』」と語られており、「壊滅」と説明されたキッド海賊団と明確な差がありました。
ロー以外の船員は生きている姿がしっかりと描かれており、ハートの海賊団が黒ひげに負けた後、逃走しているシーンが描かれたほか、1117話では彼を助けた船員の「ベポ」が「キャプテン」とローの名を呼んでいることから、船長のローは生きていると考えられています。
しかし、キッド海賊団はキッド以外の船員の生死も不明となっており、その後も登場していません。
とはいえ、今までの『ONE PIECE』では、ルフィの兄である「サボ」や、「アラバスタ王国」の戦士「ペル」など、死んだと思われたキャラが実は生きていたといったパターンも多々ありました。
しかし、シャンクスの攻撃をまともに食らってしまったキッドは、生きていたとしても今後かつてのような万全の状態では戦えないかもしれません。完膚なきまでの敗北を喫し、アニメの演出によってさらに「死亡説」が濃厚になったキッドが再登場するときは今後訪れるのか、再登場時したとしてもどんな状態になっているのか、心配ながらも期待してしまいます。