元テレビ朝日社員の玉川徹氏が8月1日、コメンテーターを務める「羽鳥慎一モーニングショー」(同局系)に出演。7月31日に行われたパリ五輪・トライアスロンのスイムの舞台となったセーヌ川の水質に関連し、またもや大阪・道頓堀川を引き合いに出したことで、ネット上で大ヒンシュク食らっていた。
トライアスロンはセーヌ川の水質悪化を受けて男子の部が延期されていたが、水質基準を満たしたとして、31日に決行。女子の部も予定通り、同日に行われた。セーヌ川は家庭からの排水などで水質が悪化し、101年間、遊泳禁止だった。パリ五輪のために約2400億円かけて水質を改善したが、7月下旬の降雨により水質が悪化し、トライアスロンは延期を余儀なくされていた。
玉川氏はセーヌ川でトライアスロン競技を実施したことについて、「サーフィンはタヒチでやっている。だから、パリ以外のところで一切やっていないわけではない。トライアスロンだってタヒチでやってもよかった」と前置きし、「“汚い川でやってんなぁ”としか思えない。道頓堀川より汚いって話でしょ。日本で“道頓堀川でやりますよ”って言ったら、みんな“え~っ”と思うんじゃないかな」と苦言を呈した。
玉川氏は7月27日の放送でもセーヌ川の水質について「道頓堀川より4倍汚い」と、道頓堀川を例に出してセーヌ川の水質を批判していた。水質の基準となる大腸菌の濃度は100mlあたり250cfu(細菌検査の結果に使用される単位)以下が合格ライン。セーヌ川は7月の段階では900cfu前後で推移しており、道頓堀川は2022年度で平均240cfuと水質基準を満たしていた。
そのため玉川氏が道頓堀川の水質を再び引っ張り出したことに、ネット上では《道頓堀川に何か恨みでもあるのか》《道頓堀川は以前と比べてかなり水質改善されているのを知らないのでは》などと反発する声が飛び交ったのである。
「かつては大量のヘドロがあるなど危険で汚い川として知られていましたが、道頓堀川につながる東横堀川からきれいな淡水を取り込むなどして、今ではコイなどの魚が生息するほど水質は劇的に改善されました。玉川氏がトライアスロンの水質基準を満たしている道頓堀川を汚い川でくくるのは言い過ぎではないでしょうか。大阪府民から大阪への“出禁”をくらってもおかしくはありません」(週刊誌記者)
玉川氏は道頓堀川がよほどお嫌いなようだ。
(石田英明)