妻の中に“ある野望”が沸々と…
©MBS/アイランドキッチンは、あえて海をバックに立つように設計
(右から)訪問者の河野良祐、アルジの夫妻
しかし、この家も1年半ほどで売却。そしてすぐ横に現在の4軒目を建てたといいます。かなり早い売却には理由が……実は3軒目があまりにも気に入りすぎたため、妻の中に”ある野望”が沸々と湧いてきたのだといいます。
現在の家のキッチンは、ダイニングテーブルを横づけにしたアイランドキッチン。これが料理や配膳の家事動線を考えてたどり着いた、キッチンの最適解だそう。ただ気になるのは、その向き。キッチンに立つと窓が背中側になり、作業をしながらでは海を見ることができません……。実際、3軒目では海向きのキッチンを設計したのですが、ドラマなどの撮影で使ってもらいたいとの思いもあり、4軒目はこの形に。海を背景にするキッチンで”映える“撮影ができるという、1つ上の設計プランを考えたのでした。
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「南側リビングの時代は終わった」
©MBS/窓辺に”なんちゃってソファ”を設置したリビング
リビングにも4軒目だからわかる、いらないものと、あえて作ったものが。まずいらなかったものが、下にほこりがたまりがちなソファ。代わりに作り付けの台を作ってもらい、上に数千円で買えるマットを敷いた“なんちゃってソファ”があります。さらにソファのサイドの扉を開けると、妻のメイクスペースが出現。メイクスペースの反対側も同じ扉があり、夫の書斎になっています。どちらも、扉を閉めてしまえば散らかっていても片づけが完了する、便利なスペースに。
また、特徴的なのが部屋の向き。一般的には、日当たりのいい南側にリビング、北側に寝室というレイアウトが多いのですが、住人(アルジ)の住まいは逆なのです。昔に比べ夏の気温が上がっている今、南側のリビングは暑すぎる状態に……。そこであえて北側をリビングにすると、日差しがやわらかく過ごしやすいのだといいます。妻は「南側リビングの時代は終わった」とまで言い切ります。