プロ野球ロッテ―西武戦(8月1日)で、佐々木朗希投手が54日ぶりの1軍登板を果たした。5月は疲労、そして6月13日からは右上肢のコンディション不良で二度、2軍落ちしていたが、ともに佐々木の希望によるものだった。

 佐々木はこのオフの米メジャーリーグ(MLB)移籍を熱望しており、球団と長年にわたって交渉していることをあえて明かして望んだシーズンだった。

「プロ入り5年目、これまで故障なく1シーズン通じて活躍したことがなく、2桁勝利もない。今季は吉井理人監督の温情もあって中6日で先発ローテーションに入っていましたが、それでも持たなかったというわけです」(夕刊紙記者)

 これには吉井監督も「中6日で投げられなければ、(佐々木の)投げる場所はない」と頭を抱えていた。

 1日の登板では、最速160キロのストレートと切れのあるフォークボールを軸に5回3安打1失点、3奪三振。72球でマウンド降りている。

「試合はロッテが4-1と快勝しましたが、『今日は野手の皆さんに感謝です。それだけです』とコメントしていた佐々木の制球力はかなり不安がありました。吉井監督はローテーション入りを期待していたものの、ひ弱感は相変わらず拭えていません」

 佐々木がローテーション入りできなくでもチームは2位と好調。ロッテが4球団競合の末に獲得した令和の怪物だが、今後もまさに腫れ物に触るような扱いが続きそうだ。

小田龍司

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