バンカーがうまくならない大きな原因は、練習できる環境と機会がないこと!
そこで、若手女子プロ3選手に「練習不足を補えるバンカーの知恵とテクニックを教えてください」とレッスンを依頼。基本からライや状況別の1発で脱出できるヒントを伝授する。
ヘッドがもぐりすぎず球筋をコントロールできる
「スイングはいつもどおりでOK。力をゆるめずに振り抜きます」(蛭田)
バンカーにつかまってもベタピンに寄せて、ピンチを切り抜けたいですよね。そこで私は、ボールを左足寄りに置き、サンドウエッジのフェースを開いたら「ヒール側」から砂に入れます。
フェースを開くことで「ヒール側」から入れるイメージがわく
こうするとヘッドが砂の中にもぐりすぎず、クラブの抜けがよくなるぶん、球筋やスピン量をコントロールしやすくなるからです。
クラブの抜けがよくなり砂の抵抗に負けません!
反対に「トゥ側」から入れると、砂を取る量が多くなりすぎて、砂の抵抗に負けてしまう。これでは脱出に失敗してしまうので注意しましょう。
ボール位置は左足寄り
ドライバーと同様、左足カカトの延長線上にボールを置くのが蛭田流
「トゥ側」から入れると脱出失敗!
ヘッドが砂の中に深くもぐりすぎたり、砂を取る量が多くなりすぎたりして、砂の抵抗に負けてしまう
いかがでしたか? 砂からの脱出は、「ヒール側から」のポイントに気を付けて実践してみてください!
蛭田みな美
●ひるた・みなみ/1997年生まれ、福島県出身。164㎝。16年のプロテストに合格。23年のCat Ladiesでツアー初優勝。
24年シーズンはパナソニックオープン、ヨネックスレディスでともに2位に入るなど好調。ユアサ商事所属。
構成=小山俊正
写真=相田克己、田中宏幸