今回は腕前に合わせたFW・UTの選び方のポイントをレクチャー。さらに、選んだクラブを上手に打ちこなす方法をレッスン!
最新FW・UTも試打して、特徴や性能を紹介する。
シャフトの重さや調子は全然違う
ドライバーよりもシャフトの選択肢が多いんです(土手)
ドライバーの純正シャフトは40~50g台が主流だが、UTになるとカーボンシャフトでも50~90gまであるので、最適選びはシャフトのチェックも必須!
FWやUTも出やすいミスはスライスとヒッカケです。それを解消するためには、シャフトをチェックしましょう。とくにUTは重量帯が幅広く、50g台の先調子系もあれば、90g台もあります。
そして、調子(キックポイント)も見てください。スライスに悩んでいる人はカット軌道でフェースが開いているので、軽量タイプの先調子、いわゆる「走り系」のほうがフェースを返しやすい。
ヒッカケが出やすいタイプは、フェースが返りすぎているので、重めで本調子の「粘り系」のシャフトを選ぶといいですよ。
【カット軌道タイプ】フェースが返りやすいので先端が柔らかいタイプが合う
カット軌道でフェースが開いたり振り遅れてしまうタイプは、先端が柔らかいシャフトのほうがフェースを返しやすいのでスライスしにくい
【左が怖いタイプ】先端がしっかりタイプはフェースターンが抑えられる
ヘッドをインサイドから下ろして、急激なリストターンでヒッカケが出るタイプは、先端が硬めの元調子を選べばフェースの返りすぎを抑えられる
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ソールの溝やウエイトをチェック
下側ヒットに強いモデルはソールに秘密があります!
ソールに溝が入っていると、下側でヒットしてもフェースがたわむため、
ボールを高く打ち出せる
FT・UTの理想の打点位置はセンター付近ですが、プロゴルファーのようなヘッドスピードとややダウンブローで打てる技術がないと、なかなかセンター付近でボールをヒットできません。アマチュアのほとんどは、フェースの下側でヒットしています。とくにビギナーレベルの人は、フェース番下に当たっている人が多いですね。
このミスヒットは、直せるならそれに越したことはありませんが、フェース下めに当たっても球がきちんと高く上がってくれる性能をもつ、ソール部分に溝(スリット)が入っているタイプがオススメです。
また、多くのヘッドは低重心設計になっていますが、ソールにウエイトがついているヘッドはさらに重心が低くて球が上がりやすいです。下めヒットの傾向が強い人は、ソールもチェックしてください。
打点が左右にズレる範囲も大きい
打点が下側になっているだけでなく、ビギナーは左右にズレる範囲も広いので、上下左右のミスヒットに強いビッグサイズのヘッドを選ぼう
いかがでしたか? ぜひ、参考にして自分に最適なクラブを選んでください!
レッスン=土手陸
●どて・たいら/1991年生まれ。24歳でゴルフをはじめる。東京・三鷹市の「東京ゴルフスタジオ」のコーチ兼クラフトマン。京都でも「ゴルフギアベースD-up」の代表を務め、スイングからクラブまで幅広い知識をもつ“西のカリスマフィッター” 。
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構成=野中真一、編集部
写真=中野義昌
協力=南総カントリークラブ