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年縞博物館(ねんこうはくぶつかん):“年代測定のものさし“に世界各国から科学者たちも訪れる


●福井県三方上中郡若狭町鳥浜122-12-1

嶺南地方のほぼ中心に位置する若狭町(わかさちょう)には、三方五湖という湖がある。文字どおり5つの湖があるのだが、このうちの水月湖(すいげつこ)の湖底の泥の層を調査した結果、約7万年前から1年ごとに積み重なった層がきれいに採取できた(1枚目写真上)。

これを分析することで、約5万年前からの出土物の年代を測定する放射性炭素測定法の精度が飛躍的に向上。その結果、世界的な年代測定の基準として採用されることになったのだ。

年縞の研究結果などを展示する年縞博物館は2018年に開館。併設の施設では、現在も研究が続いている。

博物館を訪れると、水月湖の年縞のおかげで過去数万年の気候が1年ごとに把握できるようになった、という話も聞ける(写真下)。

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若狭三方縄文博物館:縄文時代の生活を活き活きと再現芸術家・岡本太郎も丸木舟に乗船した


●福井県三方上中郡若狭町鳥浜122-12-1

年縞博物館のすぐ隣には「若狭三方縄文博物館」が。じつは、水月湖の年縞が発見されるきっかけになったのは、1962年に同地域で発見された縄文遺跡「鳥浜貝塚」のおかげともいえる。

縄文人が使用していた丸木舟が発見された鳥浜貝塚で、さらなる調査のために湖底の泥層を採取していた際に発見されたのが年縞なのだ。縄文博物館には、縄文土器や丸木舟、装飾品や食べ物など、縄文人の生活が肌で感じられるような出土品が数多く展示され、故・岡本太郎も訪れ、丸木舟に乗ってみたそうだ。

なかにはゴルフクラブのような道具(写真左)も発見されており、ぜひその使用目的にも想像を膨らませてほしい。