世界中が大人泣き!大ヒット映画『インサイド・ヘッド2』カナシミ役・大竹しのぶさんが「感情」を語る

「悲しいときは、悲しめばいいって思うんです」

この作品を通じて、すべての感情が自分を守るため・幸せにするために頑張ってくれているんだと感じました。でも、ネガティブな感情とはうまく仲良くできないこともあります……。

歳を重ねることで、感情のコントロールの仕方がわかってくるというのはやっぱりあると思うんですよね。若い頃は、もっと怒りや「いいな」という欲もあったと思うし。だけど私は元々、ネガティブな感情よりも喜びが全面に出るタイプなんです。もしムカムカが出てきたら「ちょっと待て」って落ち着くようにしています(笑)。

そうなんですね(笑)。大竹さんは役者としてこれまで様々な役を演じるなかで、あらゆる感情を体験されてきたと思います。だからこそ感情をふかんで見られるようなところもあるのでしょうか?

もしかすると人の倍、いや、1,000倍くらい心を動かして生きているのかなとは思います。だから面白いんですよね。たとえばギリシャ悲劇では100%フルで悲しむし、憎むし、怒るし、愛する。そんなふうに感情の振れ幅が大きい役を演じると、逆に心がスッキリするんです。全力で感情を出す姿を観ているお客さまも血が駆け巡るというか、自分の感情が満たされているように感じました。だから、別に悲しいことが起こったら悲しめばいいって思うんですよね。

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大阪に来たら必ず食べるのは……

舞台挨拶で大阪に来られた際に食べたおいしいものはありますか?

今年の春も大阪に来たんですが、劇場とホテルの部屋の往復しかできなくて。差し入れしてくださるイカ焼きと、551の豚まんは絶対に食べますね。コロナ禍で厳しかった制約も少し落ち着いてきたので、また大阪を楽しもうかなと思っています。大阪の街は、やっぱり安くておいしいイメージ。あと、商店街のおばさんは親戚みたいな感じで話しかけてきますよね(笑)。

annaは関西弁の「あんなぁ」に由来しているのですが、大竹さんが最近誰かに「あんなぁ」と話したくなるエピソードはありましたか?

実は昨日、仕事で淡路島に初めて行ったんです!海がすごくキレイで食べ物もおいしくて、人も優しくて。すごく楽しかったなぁ。