TVゲームのラスボスより強い敵と聞いて、みなさんはどんなキャラを思い浮かべますか? ラスボスといえば作品やストーリーのラストを飾るインパクトのある存在ですが、なかにはラスボスよりも強い中ボスやザコ敵も存在し、プレイヤーに強烈な印象を残しました。



主人公「アーサー」が敵に挑む! 『魔界村』プレイ画面(カプコン)

【画像】え、きっつー! コチラがプレイヤーにトラウマを植え付けた“名ボス”の皆さんです(5枚)

もうお前がラスボスだろ! あまりにも強すぎた敵キャラクターたち

 ゲーム作品のラスボスといえば、RPGやアドベンチャーなどにおいて、ストーリーの最後を飾るインパクトのある存在です。しかし、なかにはラスボスよりも強すぎたことで、そのインパクトをかっさらった敵キャラもいました。

「ラスボスより強いキャラ」を語るうえで、『ドラゴンクエストVI 幻の大地』の「ダークドレアム」は、必ずと言っていいほど名前が挙がります。ダークドレアムはストーリー中盤とクリア後のお楽しみダンジョンで登場する「裏ボス」です。自らを「破壊と殺りくの神」と称する魔神で、作中ではラスボスである「デスタムーア」と直接対決する驚きのイベントがあります。

 さぞ迫力のある接戦が見られると思いきや、ラスボスの面目もむなしく、デスタムーアはダークドレアムにまったく歯が立ちません。攻撃のたびに「ミス! ダークドレアムはまったくダメージをうけないっ!」というメッセージが表示されます。

 自分たちが戦ったときに苦労させられた「イオナズン」「激しく燃えさかる炎」「いてつく冷気」をものともせず相手を蹂躙(じゅうりん)する姿に、年月が過ぎたいまでも「最強といえばダークドレアム」という印象を抱いている人は多いようです。

 ラスボス以上にプレイヤーを手こずらせた敵キャラとして、『魔界村』の「レッドアリーマー」もよく名前を見かけます。レッドアリーマーはコウモリのような翼と鋭い爪を持つ、「魔界村」シリーズではおなじみのキャラです。

 レッドアリーマーは挙動が厄介で、主人公の「アーサー」が近づくと空中から高速突進し、火の玉を吐いてきます。ただ突進してくるだけなら避けるだけで済むものの、倒さず放置するとだんだんとスピードをあげてしつこく追ってきます。倒そうにも、飛行しているときは武器も届かず、攻撃を見切って避けてくるため、多くのアーサーが白骨死体にさせられました。「こいつが天下とれない意味が分からない」「ラスボスより怖い」と、その悪夢を忘れられなくなるプレイヤーが続出しました。

 ラスボスより強いトラウマレベルの敵キャラといえば、『スターオーシャン セカンドストーリー』の「ミカエル」も強烈です。ミカエルは敵集団にあたる「神の十賢者」のうちのひとりで、火属性の攻撃を得意とします。ミカエルは、とある技を使用してプレイヤーたちを全滅させた経緯から、本作の「印象に残っているキャラ」として高確率で名前が挙がります。

 ミカエルは戦闘で、「スピキュール」という高威力な全体攻撃を「タメなし」で連発してきます。パーティーが1発目で半壊、直後に2発目で全滅という流れは、本作のプレイヤーであれば誰もが経験したのではないでしょうか。

 スピキュールを放つ際にミカエルが叫ぶ「うぉおお! あっちぃいいいいい!!」というセリフは、まさにプレイヤーの心の叫びです。何度も全滅し過ぎて、「なんでこいつがラスボスじゃないんだよ」「1発目だけで余裕ぶっこいていたら、2発目打ってきて泣いた」と絶望したプレイヤーの声が数多くあがっています。ミカエルのことを「スピキュール」と技名で呼ぶ人もいるほど、スピキュールはミカエルの代名詞となりました。

 ほかにもネット上では、『テイルズ オブ デスティニー 2』の「バルバトス・ゲーティア」や、『DARK SOUL 3』の「無名の王」などを挙げる声もありました。みなさんは「ラスボスより強かった敵」と聞いて、どのキャラを思い浮かべたでしょうか。