大阪桐蔭・吉田が攻守で躍動!敗れはしたが持ち味を発揮した興南の左腕・田崎も今後の成長に期待【甲子園2日目の注目ドラフト候補】

 甲子園春夏連覇の達成経験があるチーム同士となった第1試合。大阪桐蔭が序盤にリードを奪ってそのまま勝利を収めたが、攻守に抜群の存在感を見せたのが1番・センターで出場した吉田翔輝(3年)だった。

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 3回の第2打席でセンター右へ先制の2点タイムリースリーベースを放つと、続く第3打席では1死満塁からセカンドゴロに倒れたものの、快足を飛ばして併殺を阻止してさらに1打点をマーク。チームの5得点のうち4得点に絡む活躍で、トップバッターとしての役割を見事に果たしてみせたのだ。

 また、5回の守備ではツーアウト三塁の場面で、センターの右を抜けようかという鋭いライナーをジャンピングキャッチするビッグプレーでチームを救った。167㎝・63㎏と小柄で、高校から直接プロというタイプではないが、スピードは抜群だけに大学などを経由してのドラフト指名を狙える素材だろう。

 敗れた興南はエースの田崎颯士(3年)が6.2回を投げて5失点で負け投手となったものの、2回までは大阪桐蔭打線を完璧に抑えるなど随所の持ち味は発揮した。 柔らかい腕の振りで球持ちが長く、サウスポーらしいボールの角度も光る。鋭く変化するスライダーとチェンジアップ、緩急をつけるカーブも上手く操り、変化球のレベルも高い。3回にバランスを崩してコントロールが乱れ、甘く入ったボールを捉えられたのは課題だが、序盤は興南が有利かと思わせるのに十分な投球だった。

 まだまだ線が細いだけに、しっかりフィジカル面を強化できれば、さらにスケールアップする可能性も高い。こちらも大学などを経由してプロを目指してもらいたい選手である。

 下級生では大阪桐蔭の中野大虎(2年)が被安打4、わずか107球で完封と見事なピッチングを見せた。ストレートはまだ140キロ台前半だが強気に内角を攻めることができ、課題だった変化球も安定した印象を受ける。順調にいけば来年の有力候補となるだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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