国内最大規模のお笑い養成所・NSC(吉本総合芸能学院)など5つのスクールからなる吉本興業の教育機関「よしもとアカデミー」東京校が、8月3日(土)に夏のスペシャルオープンスクールを実施しました。EXIT(りんたろー。、兼近大樹)らが講師として参加し、アカデミー入学後の学校生活が体験できる特別授業を実施。各スクールの特徴を知ることができる貴重な機会とあって、会場だけでなくオンラインでも多くの人が参加しました。
出典: FANY マガジン
りんたろー。「すごく恵まれてる! 卑怯だよ!」
特別講師として登壇したEXITの2人は、自分たちのNSC時代のことを振り返ったほか、エンタメ業界の話から芸人としての心構えまでたっぷりとアドバイス。
サッカー選手を目指していたものの、ケガをきっかけに芸人を目指すようになったりんたろー。は、1人でNSCの門を叩きました。NSCを選んだ理由として、「俺らのときは(生徒が)1,000人くらいいたから。相方を見つけるのもNSCがいいなと思った」と語ります。
一方、兼近は、「“自分に何ができるかな”と考えたときに、面白いことをしてみんなに笑ってもらうことだったら頑張れるのかな、って」と入学の動機を告白。当初は、漫才やコントがどんなものかさえ知らないレベルだったことや、「NON STYLEさんの漫才が勉強になる」と聞いて、NON STYLEのネタを毎日、文字起こししていたことを振り返りました。
出典: FANY マガジン
現在のNSCはEXITの2人が通っていたときよりもカリキュラムが充実していて、NON STYLE・石田明をはじめとした賞レースチャンピオンや実力派芸人が講師を務めています。
りんたろー。は「現役で活躍されている人の生の声が聞けるなんて……。俺らでも聞けなくない? すごく恵まれてる!」とうらやましそう。さらに、2021年度から石田たちが講師に加わって以降、『M-1グランプリ』1回戦の合格率も上昇したと聞いたりんたろー。は、「卑怯だよ!」と口を尖らせてオープンスクール参加者を笑わせました。
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「“死ぬか、売れるか”ぐらいの気持ちでやんないと…」
NSCにはYouTuberやTickTokerを目指す生徒もいます。そんな生徒に向けて兼近が、こうアドバイスしました。
「僕が思うのは、お笑いって上の世代のものだと思うんですよ。40~60代を笑わせないと『おもんない』とされるんですけど、SNSは20~30代が見ている。そこの層に刺されば、ある程度おいしい思いができるので、自分の年齢的なものとか、触れてきたもので考えて、そこにベットしたほうがいいと思います」
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これについて、特別授業のMCを務めていたデニス(植野行雄、松下宣夫)の植野は、「吉本芸人がSNSに強いのは、(NSCなどで)フリを覚えられるからだと思うんですよ」と語ったうえで、「フリがあってボケがある。(笑いの)ノウハウを勉強できるから、やっぱりSNSは強いよね」と自身の体験をもとに力説しました。
授業終盤には、オープンスクール参加者からの質問に答えるコーナーも。「NSC入学前の心構え」を聞かれた兼近は、「“死ぬか、売れるか”ぐらいの気持ちでやんないと追いつけないのかなと思います。それくらいの覚悟を持っておいたほうがいい……。でも、これを言うと入りづらくなるか」と、甘い世界ではないことも正直に伝えます。
兼近はさらに、「横一列じゃないんで。みんな同じ給料じゃないし、絶対誰かより1歩先に行っていないと仕事が集まらない世界なんで」とも語り、芸人としてどう活動していくべきか「作戦」を立てることが重要だと熱くアドバイスしました。
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