【パリ五輪】地元フランスが2大会連続決勝進出!W杯王者ドイツとの激闘を制し、悲願の初優勝へ王手<DUNKSHOOT>

 現地8月8日、パリ五輪男子バスケットボールの準決勝が行なわれ、地元フランス(FIBAランキング9位)が73-69でドイツ(同3位)に勝利。銀メダルを獲得した前回の東京大会に続き、決勝進出を果たした。

 ともに日本と同じグループBから勝ち上がり、フランスにとっては14点差で敗れた6日前のリベンジマッチ。立ち上がりは開始3分でドイツが12-2とリードを奪うも、フランスも徐々に立て直し、試合は接戦となった。

 25-18とドイツのリードで迎えた第2クォーターも流れの取り合いが続くなか、前半残り2分からフランスが6連続得点で同点。残り37秒にヴィクター・ウェンバンヤマのダンクで33-33のタイスコアとし、試合を振り出しに戻して折り返した。
  後半も互いに譲らず、第3クォーター残り2分半時点で51-50とわずか1点差。だがフランスはここからマティアス・レソーのレイアップ、エバン・フォーニエの3ポイントで抜け出すと、6点リードで迎えた第4クォーター開始3分で差を10点に広げてみせる。

 ここからドイツもデニス・シュルーダーのレイアップとフランツ・ヴァグナーのディープスリーで残り39秒に2点差まで迫ったものの、フランスがファウルゲームでリードを守り切り、歓喜の輪を作った。

 フランスはガーション・ヤブセレが2戦連続でチーム最多の17得点、7リバウンド、イザイア・コーディニエが16得点、7リバウンド、レソーが10得点と準々決勝(vsカナダ)に続いて“NBA組以外”が攻撃面をリード。ウェンバンヤマはフィールドゴール成功率23.5%(4/17)と苦しんだものの、11得点、7リバウンド、4アシスト、3ブロックと攻守で見せ場を作った。

 一方、敗れたドイツはシュルーダーが18得点、4アシストを記録するも、2桁得点は10得点、8リバウンドのヴァグナーと合わせた2人のみ。チーム全体でスコアが伸びず、昨年のワールドカップに続くタイトル獲得の夢は潰えた。

 フランスは日本時間11日(04:30)の決勝でアメリカvsセルビアの勝者と、ドイツは3位決定戦(10日18:00)で初のメダルをかけ同カードの敗者と対戦する。

構成●ダンクシュート編集部