日本時間8月9日(日付は以下同)、パリ五輪レスリング競技の女子フリースタイル53kg級決勝がシャン・ド・マルス・アリーナで行なわれ、日本代表の藤波朱理がジェペス・グスマン(エクアドル)と対戦。10-0で勝利し、見事金メダルに輝いた。
1、2回戦ともフォール勝ち、準決勝も10-0のテクニカルスペリオリティー勝ちと、ここまで“金メダル候補最右翼”の名に恥じない圧倒的な強さを見せつけてきた藤波。公式戦の連勝記録を136まで伸ばして迎えた頂上決戦、昨年の世界選手権でも勝利しているグスマンを相手に、第1ピリオドから激しいオフェンスを展開する。
開始から立て続けに足元を崩してポイントを連取し、6-0で第2ピリオドへ。その後も攻めの姿勢を貫き、最後まで隙のない戦いぶりで相手に1ポイントも与えず勝ち切った。
他を寄せ付けないハイパフォーマンスで大会を駆け抜けた藤波。公式戦の連勝記録を前人未到の137まで伸ばすとともに、男子グレコローマンの60kg級と77kg級をそれぞれ制した文田健一郎と日下尚に続いて、今大会で日本に3個目の金メダルをもたらした。
まだ弱冠20歳。このまま無敗で4年後のロサンゼルス五輪を迎え、大会連覇を成し遂げてほしいところだ。
構成●THE DIGEST編集部
【画像】現在137連勝中!パリ五輪で金メダルに輝いた女子レスリング・藤波朱理を厳選ショットで特集!