オリンピックを観ない派の意見は?
「オリンピックを観ない」と答えたママたちの声も紹介しよう。複数のママが「観る余裕もない」と夜間のワンオペ育児の大変さを物語っていた。
「うちの子は夜泣きが酷くて、毎晩悩まされています。あやすのに必死でテレビをつける余裕もないですね。テレビをつけてしまったら、上の子が起きてしまうかもしれないので、オリンピックは観たくても観られないです。ゆっくり観戦する時間が欲しいですね」(30代育休中 1歳児と3歳児のママ)
「育児で忙しくて、夜は疲れ切って寝てるのでほとんど観てないです。たまにお昼のニュースとかでチラッと結果だけ見ると『前回の東京オリンピックはまだ子どもが生まれる前だったから、旦那と2人でゆっくり観戦できたなぁ』と思い出して、正直ちょっと切ない気持ちになりますね」(30代育休中 1歳児のママ)
アンケートの結果、オリンピックでの選手たちの活躍は、多くの育児に奮闘するママたちの励みになっていることがわかった。
また、今回アンケートに答えてくれたママたちの中には、2016年のリオオリンピック開催直前に第一子を出産したという女性もいた。女性は当時を振り返ってこう語る。
「私は2016年7月に第一子を出産しました。息子が生まれたばかりの頃、ちょうどリオオリンピックシーズンだったので、深夜の授乳中にいつも一人で観戦していました。時差の関係で、毎日深夜でもリアルタイムで応援することができたので、育児中の密かな楽しみでしたね。ワンオペ育児中でも、オリンピックを観ると『頑張っているのは私一人じゃないんだ』という気持ちになり、かなり助けられました。
それからというもの、オリンピックが開催されるたびに、当時の思い出がよみがえってきます。当時は言葉を話すこともできなかった我が子が、今ではオリンピック選手に憧れを抱いて、毎日バスケの練習に励んでいます。月日が流れるのは早いなぁと実感させられますね」(40代営業 8歳児のママ)
「リオ五輪で吉田沙保里さんが金メダルを獲れず泣いていた際、うちの子は夜泣きでギャンギャン泣いていました。旦那はイビキをかいて寝ていてまったく起きず、自然と涙がでた。今でもオリンピックをみると思い出しますね」(40代会社員2歳児、8歳児のママ)
ママたちは今日も戦っている。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班