原作マンガを実写化するにあたり、「いかに再現度が高いか」という観点は原作ファンにとっても重要な視点です。今回は、過激すぎる原作を再現しながら、地上波での放送を見事果たした作品をみていきましょう。
「性」がテーマに描かれたドラマ『アカイリンゴ』キービジュアル (C)ABCテレビ
【画像】え…っ? 「地上波でハーレム?」「服着てください」これが過激な深夜のマンガ実写化ドラマです(9枚)
地上波でもおかまいなし? 過激すぎて視聴者困惑
毎年数々のマンガが映画、ドラマとして実写化されています。過激なマンガの実写化映画では映倫から「R15+、R18+」指定を受ける作品もあり、また地上波放送のドラマでも過激シーンが再現されて話題となった作品もありました。今回は、「エロやグロ」が再現された衝撃の実写化ドラマ作品を振り返ります。
『アカイリンゴ』
2020年から「コミックDAYS」にて連載されているマンガ『アカイリンゴ』(原作:ムラタコウジ)は、2023年に深夜ドラマとして実写化されています。内容が過激なことからアニメ化も実写化も難しいと言われていましたが、まさかの地上波でのドラマ化が当時話題になりました。
性行為が法律で禁じられた日本を舞台に、高校2年生の主人公「犬田光」(演:小宮璃央)が清純派女優「宇宙美空」(演:新條由芽)との出会いをきっかけに、さまざまな事件に巻き込まれていくストーリーです。
性行為そのものが違法という世界観ながらも、本作はほぼ毎話ベッドシーンが盛り込まれており、かなり過激な作品となりました。また、性行為取締官(通称:セトリ)を父に持つ光に「性」の誘惑が及ぶなかで、彼がどんな反応をするかも本作の見どころのひとつでしょう。
視聴者からは「かなり攻めた内容でぶっ飛んでた」「エロいだけじゃなくて、ところどころコメディ要素も含まれててそれを楽しみにしていた自分がいた」と、驚きつつ楽しんでいた人も多かったようです。
『マイホームヒーロー』
『マイホームヒーロー』(原作:山川直輝 作画:朝基まさし)は、「週刊ヤングマガジン」にて2017年から連載されており、2023年にTVドラマ化されました。同年にアニメ化もされている本作は、凄惨な殺傷シーンが多数描かれ、実写化が決定した際は原作ファンから「どこまで再現できるのか?」と心配する声も少なくありませんでした。
本作の物語は、平凡な推理小説オタクのサラリーマン「鳥栖哲雄」(演:佐々木蔵之介)が、娘の零花(演:齋藤飛鳥)にDVを振るう彼氏「麻取延人」(演:内藤秀一郎)を殺害してしまったところからはじまります。そして、哲雄は延人が所属していた半グレ集団に目を付けられ、事態は思わぬ方向へ向かうのでした。
バレれば哲雄の家族にも危機が及ぶ手に汗握るストーリーの本作は、グロテスクなシーンも多々出てきます。哲雄が知識を活かして延人の死体を処理するシーンでは、風呂場で身体を解体する描写や、解体した肉片の一部をトイレに流す場面などもあり、人によってはここでリタイアしてしまうかもしれません。
ネット上では、「グロさはもちろんあるけど、いつ殺人がバレるかわからないという心理的な怖さもあって見入ってしまった」「リアルを知っているわけじゃないけど死体処理が生々しくてビビった」と、悲鳴もあがっていました。重要キャラの半グレ構成員「間島恭一」役でなにわ男子の高橋恭平さんが出演しており、彼目当てで観たものの、内容に衝撃を受けてしまった人もいたようです。
ちなみに2024年3月から完結編となる映画『マイホームヒーロー』が公開されていますが、原作でいちばん過激ともいえるカルト教団が絡んだ第2部の物語はカットされてしまいました。内容的に実写化できないのは納得ですが、第2部が面白いことは間違いないので、残酷描写が平気な方はぜひマンガで読んでいただきたいところです。
篠田麻里子の体当たり演技が話題になったドラマ『離婚しない男ーサレ夫と悪嫁の騙し愛ー』メインビジュアル (C)テレビ朝日
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元AKBアイドルの怪演にSNSがざわつく
『離婚しない男ーサレ夫と悪嫁の騙し愛ー』
「ヤンマガweb」で連載されていたマンガ『離婚しない男』を原作に実写化されたドラマ『離婚しない男ーサレ夫と悪嫁の騙し愛ー』は、2024年の1月に放送されました。
大手新聞社の社会部のエース記者「岡谷渉」(演:伊藤淳史)はある日、妻の「綾香」(演:篠田麻里子)の不倫現場を目撃してしまいます。そして、離婚を決意した渉は子供の親権獲得のため、不倫の決定的証拠を収集していくのでした。
本作の注目すべきポイントは、綾香演じる篠田麻里子さんの演技です。篠田さんは作中、不倫相手役の司馬マサトを演じる小池徹平さんと、これまた生々しいベッドシーンが放送されています。特に、第2話で篠田さんが小池さんによって下着がずり下ろされ、嬌声を挙げるシーンは、「過激すぎる」と話題になりました。
そんな篠田さんの演技が光る本作には、SNSで「出演者の演技がみんな強烈で飽きなかった」「マリコ様の振り切った芝居がかなり緊迫感あった」といった声があがっています。また、「小池徹平さん振り切り過ぎてるけど大丈夫?」「水野美紀さんはこういったドラマの定番になりつつある?」「藤原紀香とか観月ありさまで登場するとは」と、意外な豪華キャスティングも、好評を集めていました。