1年前のこの時期は、ようやく所属先が決まり、新チームで始動したばかりだった。だが、今年はすでにプレシーズンマッチで活躍を見せている。
2023年夏、フランクフルトを退団した鎌田大地は、決まりかけていたミランへの加入が破談となり、8月に入ってからラツィオと1年契約を結んだ。それでも開幕から4試合はスタメンに名を連ねたが、ローマの地で難しいシーズンを過ごすことになったのは周知のとおりだ。
そのラツィオとの延長交渉がまとまらず、鎌田はフランクフルト時代の恩師オリバー・グラスナーが指揮をとるクリスタル・パレスに加入した。すると、監督との関係の良さもあってか、鎌田はすぐに活躍。実戦デビューでのアシストを皮切りに、続く試合でゴールも決め、賛辞を集めている。
これを受け、プレミアリーグの公式サイトは8月8日、プレシーズンで注目集めた10選手のひとりに鎌田を選出。「パレスのプレシーズンで日本代表のカマダは2番目の出場時間だった」と伝えた。
「プレシーズンで1得点、2アシストを記録し、いかに重要な存在となり得るかを示した。もっと重要なのは、彼がユーティリティ性を証明したことだ。移籍したマイケル・オリースの直接の代役となる10番も、もっと低い位置でのセントラルMFもこなせる」
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もちろん、プレシーズンマッチと公式戦は違う。前者で不調だった選手が開幕後に大活躍する例も少なくない。逆もまたしかりだ。真価が問われるのは、あくまでも真剣勝負が始まってからとなる。
クリスタル・パレスは今週末のナントとの親善試合を経て、18日のプレミアリーグ開幕戦でブレントフォードと対戦する。プレシーズンマッチ同様、鎌田が公式戦でも早々に存在感を際立たせられるように願うばかりだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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