卓球日本男子が3大会ぶりメダル逃す。男子バレー、柔道混合団体ら“勝負所に弱い日本”に悲嘆が続々「メンタル差?」「相手の盛り上げ役に…」【パリ五輪】

 あと一歩及ばなかった。

 現地8月9日、パリ五輪は卓球男子団体の3位決定戦が行なわれ、世界ランク4位の日本(張本智和、戸上隼輔、篠塚大登)は同3位の地元フランスと対戦し、フルゲームの死闘の末に2-3で競り負けた。圧倒的な大歓声を味方につけた開催国と3時間を超える激闘も、銅メダルは叶わず。日本は3大会ぶりに表彰台を逃した。

 完全アウェーの雰囲気のなか、日本は第1試合のダブルスI(戸上/篠塚)を落とし、第2試合を任されたエース張本も敗れ、崖っぷちに追い詰められた。しかし、そこから盛り返して2対2のタイに戻す。メダルが懸かった第5試合は篠塚が相手エースと対峙し、粘りに粘ったが最後に屈し、肩を落とした。

 敗北寸前の展開ながら土壇場で驚異的な粘りを発揮し、フルゲームまで持ち込んだ日本男子。失意の大逆転負けを喫した準決勝のスウェーデン戦から中1日での健闘にSNS上では労いの声が溢れた。

 だが一方で、勝利寸前での敗北にSNS上では手厳しい指摘が挙がる。「また接戦で負け…」「本当に勝負所で弱い」「メンタルの差かな?」「なぜだろう。どの競技もあと一歩足らない」「大きな大会になればなるほど、力を発揮できなくなる」「悔しいけど現実か」「この悪しき伝統何とかならないのか」「まるで相手の盛り上げ役になってて、うまくいかんね」などなど、大事な勝負所で敗れる日本の姿に悲嘆するコメントも少なくない。
  今大会の日本勢は勝負所で痛恨の敗戦が多々見受けられている。柔道混合団体決勝では地元フランスと対戦し、金メダルに王手をかけた状況で66キロ級の金メダリスト・阿部一二三が登場。相手がひとつ上の階級だったとはいえ、終始技を出し続けて圧倒する展開だったが、最後は相手のすくい投げが決まり敗れた。そこから息を吹き返したフランスが3勝3敗のタイに戻すと、ゴールデンスコア形式での代表戦は90キロ超級に決定。五輪初出場の斉藤立が絶対王者テディ・リネールに果敢に挑んだが、最後は大内刈りで敗北。あと1勝というところからの3連敗で、日本はこの種目の初戴冠を逃した。

 また、男子バレーボールでは52年ぶりの金メダルを目指した日本が準々決勝でイタリアと対戦。2セット連取し、第3セットも3点差をつけてマッチポイントを握ったが、相手の粘りに根負けして奪い切れず。すると、そこから連続で2セットを失い、最終セットも一度はマッチポイントを握りながらもチャンスを決め切れず、最後は相手に押し込まれて、セットカウント2-3(25-20、25-23、25-27、24-26、15-17)で痛恨の逆転負けで涙をのんだ。

 どの競技もメダル獲得が期待された中で起きた紙一重での惜敗。SNSでは日本チームの奮闘に労いの言葉が送られるも、応援に熱が入っていた視聴者からの落胆する声も少なからずある。

構成●THE DIGEST編集部

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