スペインが32年ぶりのオリンピック制覇! 5-3の激闘、延長戦の末に開催国フランスを撃破【パリ五輪】

 現地時間8月9日に開催されたパリ五輪の決勝で、U-23フランス代表とU-23スペイン代表が激突した。

 立ち上がりから球際の激しいバトルが繰り広げられるなか、開催国のフランスが11分に先制する。敵陣ボックス内でミヨが相手のクリアミスに反応。ダイレクトで放った強烈なシュートはGKテナスに触られるも、ボールの勢いが勝ってそのままゴールに吸い込まれた。

 一方のスペインはその7分後、右サイドからのバエナのラストパスをフェルミンがワンタッチで流し込んで、試合を振り出しに戻す。

 さらに25分、ミランダの鋭いクロスに合わせたルイスのシュートはGKレステスに防がれるも、こぼれ球をフェルミンが押し込んで、あっという間に勝ち越しに成功する。

 勢いに乗るスペインは28分、ペナルティエリア手前の左寄りでFKを獲得すると、バエナが右足を一閃。鮮やかな一撃をゴール左上に突き刺して追加点を挙げた。

 逆転を許したフランスは前半アディショナルタイム、トリュフェのクロスがディフレクションし、最後はマテタがヘッドで狙うも、GKテナスの好守に阻まれた。このまま試合はスペインが3-1とリードして折り返す。
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 迎えた後半、スペインは48分にボックス手前の中央でボールを受けたルイスがミドルを狙うも、大きく枠を外れる。

 反撃に出るフランスは57分、左からのトリュフェのピンポイントクロスにコネが頭で合わせたが、クロスバーを叩く。

 その10分後には、アクリウシュのスルーパスに反応したマテタがダイレクトで狙うも、上手くミートできない。

 猛攻を仕掛けるフランスは72分にも、カリムエンドとのコンビネーションでボックス内に侵入してきたコネが鋭いシュートを放ったが、GKテナスの好セーブに防がれた。

 それでも79分、右サイドからのオリースのFKがアクリウシュに当たってそのままゴールに。フランスが1点差に詰め寄る。

 さらに後半アディショナルタイム、右CKの際にボックス内でカリムエンドが倒されてPKを獲得。これをマテタがきっちりと決めて、土壇場で同点に追いつく。このまま90分を終えて、試合は延長戦に突入する。

 99分、スペインはベルナベのラストパスに抜け出したカメージョが技ありのループシュートで勝ち越し弾を奪った。さらに延長後半アディショナルタイムにも、再びカメージョがダメ押し弾を決めた。

 このまま試合は5-3で終了し、激闘を制したスペインが32年ぶりの優勝を飾った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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