日本時間8月10日(日付は以下同)、パリ五輪レスリング競技の女子フリースタイル57kg級決勝がシャン・ド・マルス・アリーナで行なわれ、日本代表の櫻井つぐみがアナスタシア・ニキタ(モルドバ)と対戦。6-0で勝利し、見事金メダルに輝いた。
2回戦ではルイサ・バルベルデ(エクアドル)にフォール勝ちを収めるなど、ここまで順調に勝ち上がってきた櫻井。初となるオリンピックの舞台で迎えた頂上決戦、対戦相手のニキタとは優勝した昨年の世界選手権の決勝でも激突しており(3-2で勝利)、今回はそのリマッチとなった。
第1ピリオド、一進一退の攻防が続いたなかで着実にポイントを重ね、4-0で第2ピリオドへ。後半も堅い試合運びでリードを守りつつ、さらに2ポイントを追加し6-0で粘る相手を振り切った。
2021年から世界選手権3連覇を果たし、世界ランク1位に君臨する櫻井にとって、金メダルという新たな勲章を手にしたこのパリオリンピック。女子57kg級は東京五輪でも川井梨紗子が頂点に立っており、日本勢が連覇を達成する形となった。
また今大会、レスリング競技では男子グレコローマン60kg級の文田健一郎、同77kg級の日下尚、女子53kg級の藤波朱理、男子57kg級の樋口黎に続く金メダリストとなり、四夜連続で日本人が表彰台の頂点に。1大会5個の金メダル獲得は1964年、2021年の東京大会に並ぶ日本史上最多タイの数となっており、明日以降の記録更新に期待がかかる。
構成●THE DIGEST編集部
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