「周囲から見れば完璧主義者とは言えないけれど、本人は完璧主義者だと思い込んでいる」そんな人のことを自称完璧主義者と言います。
自称完璧主義者の中には、「完璧主義をよいことだと思っているタイプ」と「完璧主義から脱却したいタイプ」がいます。
どちらにせよ、周囲からは煙たがられる存在になってしまうケースは少なくありません。
今回は、自称完璧主義者の特徴や周囲の人による自称完璧主義者の扱い方をご紹介します。
完璧主義を直したい方、自称完璧主義者の扱い方に悩んでいる方はぜひ最後までご覧ください。
自称完璧主義者の特徴とは
まずは、自称完璧主義者の特徴を見ていきましょう。
言い訳ばかりする
自称完璧主義者の特徴として挙げられるのは、言い訳が多いという点です。
全てに完璧を求めることで、当然手が付けられないことや中途半端になってしまうことが出てきます。
すると、「~だからできなかった」「~だったら完遂できた」などと、言い訳が出てきてしまうのです。
結果的に、できない言い訳ばかりする人というレッテルを貼られてしまいます。中には、「100点が取れないなら全て無意味」というパターンの考え方もあります。
つまり、手抜きをする言い訳として、完璧主義を用いてしまうタイプです。
変わろうとする姿勢がない
あらゆることを完璧にこなしていると思い込んでいるため、自分が変わらなければならないことに気付けないところも完璧主義の特徴です。
たとえ誰かに指摘されて自己嫌悪に陥ったとしても、指摘を活かそうとする人は多くありません。
同じ失敗を繰り返してもなお変わろうとする姿勢を見せないため、周囲に呆れられてしまうこともあるでしょう。
これは、自己愛が強いことも関係していると考えられます。
完璧主義には自己愛が強いタイプも多く、完璧主義な自分に酔っているため、改善しようと考える余地がないのかもしれませんね。
すぐ人のせいにする
自分が完璧にやっているという思い込みは、人のせいにするという特徴にもつながります。
本来は自分の詰めが甘かったことが問題であっても、「上司の説明が下手だった」「高い難易度の仕事を任された」と他人のせいにしてしまうのです。
もちろん、部下や友人に責任転嫁するケースもあります。変わろうとする姿勢がないのは、この人のせいにするということも関係しているのかもしれません。
人のせいにすることで、成長するチャンスも逃してしまうことも多いですよ。
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周囲の人は自称完璧主義者をどのように扱っている?
次に、周囲の人による自称完璧主義者の扱い方を見てみましょう。
深く関わらないようにされている
自称完璧主義者と付き合えば、何かと言い訳をされたり自分のせいにされたりしてしまいます。
例えばちょっとした仕事を頼むと「時間がなかった」、ミスが見つかれば「忙しい私に頼んだのが悪い」というように、嫌な気持ちになる発言をされてしまうケースがあるのです。
そのため、会話は必要最低限、できるだけ視界に入らないように動くなど、徹底的に避けられてしまうことも少なくありません。
相手が目を合わせてくれない、周囲の目が冷たく感じるという場合は、自称完璧主義に辟易している人が多いからかもしれませんよ。
刺激しないようにしている
できない言い訳をするわりには、他人に厳しいのが自称完璧主義の特徴です。
些細なミスであっても、ネチネチと責められてしまうケースが多いことから、刺激しないように心がけている人は多いです。
例えば、ちょっとした仕事であっても何度も何度も確認する、何を言われても感情を出さずに対応するなどです。自称完璧主義者と比べると、周囲の人の負担がかなり大きいことが分かりますよね。
自分が嫌な思いをするシーンが思い当たらないのは、気を遣われているからだという自覚を持つべきでしょう。
予防線を張られている
自称完璧主義者に頼みごとをされたときは、わざと予防線を張るようにしている人も多いです。
仕事を頼んだとき、「得意ではないです」「時間がないかもしれません」などと言われた経験が多くありませんか?
度々このような物言いをされる場合は、予防線を張られている可能性が高いです。自称完璧主義者は、想定内であることに対しては寛容な傾向があります。
そんな傾向を逆手に取り、あらかじめ「できないかも」と伝えます。すると、実際にできなかったときでも、自称完璧主義者の中では想定内の出来事となるため、怒られたり嫌味を言われたりするリスクを減らせるのです。
自称完璧主義者においては、周囲の人をコントロールしていると思いきや、自分がコントロールされている側であるというケースも多く見られます。