前哨戦で振る舞った傍若無人な態度が再脚光を浴び、物議を醸している。
現地8月9日、パリ五輪は陸上の男子400メートルリレー決勝が行なわれ、日本は今季シーズンベストとなる37秒78をマークするも5位。2大会ぶりのメダル獲得は叶わなかった。
日本は予選からオーダーを変更。坂井隆一郎→サニブラウン アブデル・ハキーム→桐生祥秀→上山紘輝の走順で臨んだ。坂井がスタートダッシュを決め、3番手の桐生までスムーズなバトンが渡り、トップ争いを繰り広げて最終走者の上山へ。だが、各国の強力スプリンターが集うアンカー陣が猛烈なスピードで上山を一気にかわした。金メダルはカナダが37秒50で輝き、以下は南アフリカとイギリスが続いた。
その一方で、優勝大本命のアメリカはバトンパスでミスがあり、まさかの失格に終わった。同国は今大会100メートルで金メダル、200メートルで銅メダルに輝いたノア・ライルズがコロナ陽性のためメンバーから外れたが、それでもクリスチャン・コールマン、ケネス・ベドナレク、カイリー・キング、フレッド・カーリーの豪華メンバーで盤石の布陣を敷いた。
レースは1走のコールマンが好スタートを決めたが、2走のベドナレクにバトンがうまく受け渡しできず大きく遅れ、37秒89の7着でフィニッシュした。しかし、レース後にバトンパスが既定の範囲内を大きく越えていたと判明。スター軍団は屈辱の失格処分となった。
この結果に海外ジャーナリストも反応を示している。カナダのスポーツ放送局『CBC Sports』の専門記者で、夏季冬季問わず多くのオリンピックを現場取材しているベン・スタイナー氏は母国の金メダルを喜ぶと、自身のX(旧ツイッター)に5月にバハマを舞台に行なわれたリレー最強国決定戦・世界リレーの動画を再投稿。「春の世界リレーで、ある記者がアメリカのノア・ライルズにパリ五輪の400メートルリレーで、カナダが脅威になると思うか?と尋ねたときだ。ライルズは『はあ?誰がだよ』と2度に渡って聞き直した。その様子を見ていた彼のチームメイトは、『ガハハハハハ』と笑い飛ばしていた」と綴り、まるで眼中にないような傲慢な態度だったという。
結果は周知の通り、カナダが最終盤に逆転してトップフィニッシュ。文末には「ライルズが欠場した今日、アメリカは失格となり、カナダが金メダルを獲得した」と、同氏は皮肉を交えながら伝えた。
アメリカの陸上ジャーナリストであるデビッド・ウッド氏は「なんという大失敗だ」と断じ、「最初のバトンパスで失敗だった。アメリカは上位3か国にも入っていない」と落胆の色を隠せなかった。
構成●THE DIGEST編集部
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