星野源アワード2023にノミネート。RiJ後にはラジオ出演も
――国内最大級のRTAの祭典「RTA in Japan Summer 2023」では、同接10万人を達成し、Xのトレンドでも1位になるなど、大注目だったそうですね。
たくさんの人に観ていただけて、もう感無量でした。もともと、RTAを始めたのも「自分のパフォーマンスで楽しんでもらいたい」という気持ちからだったので、僕のRTAでイベントを盛り上げることができてよかったです。
その後もいろいろ反響がありまして。星野源さんのラジオで取り上げられたり(過去にはRTA走者、えぬわた氏が取り上げられたことも)したこともありました。
《すごい古い……それもね、90年代のゲームをですね、目隠しでやるというRTA。何月何日にこのコマンドをやるとかっていうのを全部目隠しでやるんですよ。だから、日にちが普通わからないじゃないですか。音で読まれるわけじゃないので。なのに全部日にちがバッチリ合っていて。それをしかも全部解説しながらやっていくんですよ。後ろにお客さんもいるんですけど。それがもう、圧倒的に面白くて、いろいろな人にオススメしちゃいましたね。「これは本当に素晴らしいんで!」っていう。
素晴らしく面白いコンテンツだし、「本当にこのゲームが好きなんだな」というのがもう伝わってくるという。しかもこの走者の方は自分が生まれる前のゲームをやっているというような、そういうのも含めてちょっとエモいというか。すごいいい動画でしたね》「星野源のオールナイトニッポン(ニッポン放送)」(2024年3月5日放送回より)
RTAには関係ないのですが、詩織ルートのエンディングを丸々暗唱できるのが特技で。RTA in Japanでも披露したのをぜひやってほしいと、ラジオ番組『アフター6ジャンクション2』に生出演した際に、ライムスターの宇多丸さんにリクエストいただいたんです。僕としても、詩織の告白を公共の電波で詠唱できる貴重な機会でしたね。
《宇多丸:藤崎詩織さんの台詞をちょっと早く、全部言うんですよね。
宇内アナ:ボイスよりちょっと早く言う
宇多丸:昔のフォークの弾き語りの、歌詞歌わさせるやつみたくなっていて。〜現場で詠唱中(1分半)〜
宇内アナ:すごい。こんなエンディングを迎えるんだ、最難関の詩織って。
宇多丸:すごいね。見事。よくわからない感動が押し寄せる場面でしたね。》
(「アフター6ジャンクション2(TBSラジオ)」2023年9月14日放送回より)
――宇多丸さんも宇内アナウンサーもびっくりされてましたね。そこまでKazupoonさんを突き動かすのは、やはりキャラへの愛なのですか?
もちろん、ときメモは好きですし、詩織もかわいいですが、ゲーム愛やキャラ愛というより、どちらかといえば面白さのためにRTAをやっている節があります
先ほども話しましたが、そもそもの動機が「イベントに出たい」「誰かに見て、楽しんでもらいたい」という思いからだったので、RTA in Japanに出たときもエンタメ性を追求していました。目隠ししているのも、その方が絵面として面白いかなって。
実際にRTAを披露しているときも、頭の半分くらいはプレイの間に挟む解説や小話について考えていましたね。だからといって、作品への情熱がないわけではありません。詩織を落とすスピードなら誰にも負けませんよ。
取材・文/笠木渉太