現在開催中の男子テニスツアー「ナショナルバンク・オープン」(カナダ・モントリオール/ハード/ATP1000)に出場している元世界4位の錦織圭(現576位)が、現地8日に実施されたシングルス2回戦後の記者会見に登場。そのなかで今季最後の四大大会「全米オープン」(8月26日~9月8日/アメリカ・ニューヨーク/ハード)を見送ることを明らかにした。
ケガからの完全復活を目指す錦織は、今年3月の「マイアミ・オープン」(ハード/ATP1000)で約8カ月ぶりに実戦復帰。5月の「全仏オープン」(クレー)では、約2年8カ月ぶりに四大大会の舞台に立ち2回戦進出。7月の「ウインブルドン」(芝/四大大会)、「パリ五輪」(クレー)に出場するも、1回戦で敗北を喫していた。
しかし、今大会1回戦ではアメリカ期待の19歳アレックス・ミケルセン(世界55位)に逆転勝利。続く2回戦ではなんと、第8シードのステファノス・チチパス(ギリシャ/同11位)に6-4、6-4のストレート勝ちを収め、同大会8年ぶり4度目の16強入りを果たしていた。
勝利後の記者会見ではチチパスとの試合を振り返り、「調子はいいし、再び軌道に乗ったと感じている」と喜びを語った。今後のツアースケジュールを問われた錦織は、以下のように見通しを明かす。
「全米オープンに出場できないので、チャレンジャー大会でプレーすることを選びました。イタリアのチャレンジャー大会に出場して、その後アジアツアーで良いプレーができることを願っています。
僕は復帰してからチャレンジャー大会でプレーするのが好きです。ここ2、3カ月はトップ選手とプレーすることが多かったから、リズムが悪かったのかもしれません。彼らはタフな選手だからプレーするのは簡単ではありませんでした。だからこれからの数週間は、もっと試合をしてランキングポイントを稼いでいきたいです」
なお、錦織はプロテクトランキング(公傷制度)で全米オープンと同週開催の「コモ・チャレンジャー」(8月26日~9月1日/イタリア・コモ/クレー/ATPチャレンジャー)にエントリー。全米オープンに出場できないのは残念であるが、実戦を積み重ねアジアツアーでの躍動に期待したい。
構成●スマッシュ編集部
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