現地8月10日に、パリ五輪・女子サッカーの決勝戦でブラジルとアメリカが対戦した。
両者が五輪のファイナルで相まみえるのは、これで3度目。過去2回(04年アテネ大会、08年北京大会)はいずれもアメリカが勝利している。
二度あることは三度あるか。三度目の正直となるか。サッカー競技のラストを飾る一戦で、立ち上がりにビッグチャンスを得たのはブラジル。縦パスに抜け出したルドミラが至近距離から狙うが、これはGKネアーに止められる。
16分にはそのルドミラがボックス内左から仕掛けて豪快なシュートを叩き込むが、直前のプレーがオフサイドの判定で得点は認められず。2分後にルドミラは右サイドからのクロスに飛び込むも、わずかにボールには届かなかった。
アグレッシブに攻め立てるブラジルに対し、アメリカは慌てずに要所を押さえてピンチの芽を潰す。26分にはスワンソンが左サイドで快足を飛ばしてボックス内に侵入しシュートを放ったが、GKロレーナにストップされる。
その後も互いに相手ゴールに迫るシーンを作るが、スコアボードは動かせない。45+2分にブラジルのガビに決定機もネアーがファインセーブ。試合は0-0で折り返した。
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迎えた後半、拮抗した展開のなかで57分、アメリカが先制する。アルバートのスルーパスに抜け出したスワンソンが、冷静なフィニッシュでネットを揺らした。
1点を追いかけるブラジルは61分、一挙に3人を交代。2試合の出場停止明けで、ベンチスタートだった絶対的存在の10番マルタも送り込む。
ただ、リードを奪って勢いづくアメリカに対し、思うような攻撃を繰り出せない。敵陣にボールを運んでも、相手の組織的かつ強度の高い守備に苦戦する。
攻守の両面でペースを握るアメリカは追加点こそ挙げられなかったが、危なげなくゲームを進め、ブラジルの反撃をシャットアウトし、1-0で勝利。3大会ぶり5度目の金メダルを手にした。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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