日本時間8月11日(日付は以下同)、パリ五輪レスリング競技の女子フリースタイル76kg級準決勝がシャン・ド・マルス・アリーナで行なわれ、日本代表の鏡優翔がタチアナ・レンテリア(コロンビア)と対戦。4-2で勝利し、決勝進出を決めた。
昨年の世界選手権でチャンピオンの座に就いた鏡は、今大会が初のオリンピック。そのデビュー戦となった1回戦、コンタクトレンズが外れるハプニングがありながらも2-0で突破すると、2回戦も3-0で完封し準決勝へ。勝てばメダルが確定する大一番、鏡が頂点に立った世界選手権で3位に輝いた実力者レンテリアと相見えた。
第1ピリオド開始1分20秒、場外に押し出され1ポイントを失うと、その後もなかなか攻めきれず、アクティビティピリオドでさらに1ポイントを献上し0-2で第2ピリオドへ。しかし後半開始1分、タックルからバックを取り、さらにローリングで4ポイントを獲得し一挙逆転。疲れが見え始めた相手に以降も攻め続け快勝、メダルを確定させた。
これまでオリンピックで輝かしい実績を残してきた日本女子レスリング勢だが、最重量級において金メダルを勝ち取ることはできていなかった。偉大なる先輩たちが成し得なかった夢を、鏡は果たすことができるのか。決勝戦は11日、アメリカ代表のケネディ・ブレイズと対戦する。
構成●THE DIGEST編集部
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