現地8月10日、パリ五輪・女子卓球の団体決勝が行なわれ、世界ランキング2位の日本が同1位の宿敵・中国と対戦。絶対女王のトリオを相手に日本は早田ひな、平野美宇、張本美和が果敢に挑んだが、初戦のダブルスで2-3の惜敗を喫すると、シングルスも2連敗で0対3のストレート負けに終わった。
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これで中国女子代表は団体戦5連覇を達成し、中国は今大会の卓球競技総ナメとなる“5冠”を成し遂げた。3年前の東京五輪で初採用された混合ダブルスは決勝で日本ペアに敗れて落としており、ついに悲願の全タイトル奪取となったのだ。
中国卓球協会の劉国梁会長は中国テレビ局『CCTV』の取材に応じ、うっすらと涙を浮かべながら「困難の連続だった。きわめて厳しい道のりだったと思う」と振り返った。
今大会の中国は混合ダブルスで、まず王楚欽/孫穎莎ペアが1冠を決めて幸先良いスタート。しかしその決勝直後に王楚欽のラケットがカメラマンに踏まれて破損するアクシデントが発生する。世界ランキング1位のエースはその影響もあってか、男子シングルス初戦でまさかの敗退を余儀なくされた。
ひとり重責を担った樊振東は準々決勝で日本の張本智和に大苦戦。ゲームカウント0-2に追い込まれ、そこからなんとか食らいついて3-3に持ち込むと、なんとか第7ゲームを11-7でモノにした。決勝でも第1ゲームを獲られるも逆転に成功し、涙の優勝を飾っている。女子シングルスは陳夢と孫穎莎の決勝対決となって前者が勝利。男子団体は4戦すべて3-0勝利で危なげなく戴冠した。
劉国梁会長は「最大のピンチは間違いなく男子シングルスだった。本当に過酷な状況に追い込まれたが、それを乗り越えて樊振東が優勝してくれたんだ。とくにあの張本戦での勝利は分岐点となり、中国代表チーム全体に勇気を与え、自信を深めてくれた」と話し、「5冠は並大抵ではない。プレッシャーに耐えたすべての選手を誇りに思う」と賛辞を贈った。
構成●THE DIGEST編集部
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