文字通りの過去最強チームだ。
現地8月10日、パリ五輪はレスリング女子76キロ級の準決勝が行なわれ、五輪初出場の鏡優翔がタチアナ・レンテリア(コロンビア)と対戦し、4-2で逆転勝利。決勝進出を決め、表彰台を確定させた。
鏡は第1ピリオド、相手のパワフルな突進で場外に押し出されて1ポイントを失うと、その後は膠着状態でなかなか攻められず、アクティビティピリオドでさらに1点を献上。2点ビハインドで勝負の後半戦を迎える。
第2ピリオドは開始から鑑が素早いタックルを仕掛けてバックを取ると、そこから相手をローリングで回して計4ポイントを獲得。重量級離れしたスピードで、一気に形勢逆転した。終盤は相手の捨て身の攻撃を冷静にかわしながら腰を落としてポイントを与えない。終了のブザーが鳴ると、昨年の世界女王は念願のファイナル進出に雄叫びを上げた。
記念撮影では力強いマッスルポーズを見せた鑑。日本勢にとって悲願となる最重量級での金メダル奪取に王手をかけた。
鑑が決勝進出を決めたことで、今大会の日本女子レスリングは実施された全6階級で、すべてメダルを確保する快挙を飾った。まさに無敵の強さを誇る女子レスリングに深夜の日本列島は騒然。「全員マジで強いな」「スゴ過ぎる」「日本女子レスリングがずっと強いのって、ナゼなんだろう。指導者が優秀なのかしら?」「もはや日本のシン・お家芸」と称賛する声が上がった。
だが一方で、「なんでライブ放送しないの?」「とてつもなく、すごいことやってるのに、ネット配信だけなの悲しすぎる」などなど、テレビでの生中継はなし。この日は陸上の女子やり投げで北口榛花が金メダルを獲得し、新競技ブレイキンの男子決勝が実施されるなど、録画放送を嘆く声が一部あった。
構成●THE DIGEST編集部
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