現地時間8月10日、パリ五輪の男子バスケットボールは決勝戦が行なわれ、FIBAランキング1位のアメリカが開催国のフランス(同9位)を98-87で下し、大会5連覇を成し遂げた。
アメリカはステフィン・カリー、デビン・ブッカー、レブロン・ジェームズ、ジョエル・エンビードの4人に、今大会初めてケビン・デュラントをスタメン起用。対するフランスはフランク・ニリキナ、イザイア・コーディニエ、ニコラ・バトゥーム、ガーション・ヤブセレ、ヴィクター・ウェンバンヤマが務めた。
アメリカはレブロンのダンクで先制するが、フランスもウェンバンヤマの3ポイント、バトゥームのプットバックとウェンバンヤマのレイアップでリードを奪う。しかしアメリカもデュラントの3ポイント、終盤にはアンソニー・エドワーズの2連続3ポイントで逆転し20-15で第1クォーターを終了。
第2クォーター、フランスに8-0のランを許したアメリカだったが、ブッカーとカリーの連続3ポイントで再逆転し、その後もレブロンやデュラントの活躍でリードを広げる。フランスはヤブセレがレブロンの上から豪快なダンクを叩き込むも、アメリカは高確率で3ポイントを沈め、49-41で折り返す。
後半に入ってもアメリカは、デュラントやカリーが着実に加点し一時14点までリードを広げる。だが大観衆を味方にフランスもチーム最年長37歳のナンド・デ・コロや、ウェンバンヤマ、エバン・フォーニエの3ポイントで1桁差に。終盤にもフォーニエとデ・コロが連続で得点を重ね、72-66とアメリカの6点リードで最終クォーターへ。
アメリカは第4クォーター、アンソニー・デイビスのダンク、デュラントとドリュー・ホリデーの3ポイントで先手を取る。フランスもディフェンスで積極的に仕掛け、残り3分にウェンバンヤマのティップインで5点差まで詰め寄るが、直後にアメリカはカリーが3ポイントを決めると、さらに残り1分53秒と1分14秒、34.5秒にも長距離砲をヒット。NBA№1シューターが圧巻のパフォーマンスを披露し、粘るフランスに引導を渡した。
アメリカはカリーが8本の3ポイントを決めて24得点、5アシスト、デュラントとブッカーが15得点、レブロンが14得点、10アシスト、6リバウンド、デイビスが8得点、9リバウンド、エドワーズが8得点をマーク。大会MVPにはレブロンが選出された。
フランスはウェンバンヤマがゲームハイの26得点、ヤブセレが20得点、デ・コロが12得点、フォーニエが8得点、バトゥームが8リバウンド、4アシストをあげたが、東京五輪と同じくアメリカの前に敗れ、2大会連続の銀メダルとなった。
■男子バスケットボール結果
金メダル:アメリカ
銀メダル:フランス
銅メダル:セルビア
4位:ドイツ
5位:カナダ
6位:オーストラリア
7位:ブラジル
8位:ギリシャ
9位:南スーダン
10位:スペイン
11位:日本
12位:プエルトリコ
構成●ダンクシュート編集部
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