卓球女子団体の決勝の舞台裏で紡がれた、まさに感動のエピソードだ。
現地8月10日、パリ五輪・女子卓球の団体決勝が開催され、日本は早田ひな、平野美宇、張本美和のトリオで最強・中国の牙城に挑んだ。初戦は早田&張本のペアでダブルスに臨んで大接戦を演じるも落とし、続くシングルスも平野、張本が力及ばず連敗。0-3で敗れ去り、2大会連続の銀メダルに終わった。
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決勝後の表彰式では、リザーブとしてチームに帯同していた木原美悠も姿をみせて、4人でメダルをかけた記念写真を撮影。その舞台裏で起こっていた知られざる逸話を、代表チームの石田大輔コーチがインスタグラムで明かした。
「表彰式。ひながリュックにシングルスのメダルあるから、持ってきてください!って連絡きて…。表彰台見て、なるほど、木原にメダルをかけて美宇ちゃん、美和ちゃんと4人で一緒に写真撮りたかったんや~。(団体戦のメダルは3つでリザーブにはないので足りなかったんです)」
なんと早田は木原のために自身がシングルスで獲得した銅メダルを用意。しかも自分は銅メダルをつけ、木原には銀メダルをかけてあげたのだ。3年前の東京五輪で早田は4番手のリザーブとして石川佳純、伊藤美誠、平野の3人を支えた。縁の下の力持ちであるリザーブの気持ちが分かるからこその気遣い。石田氏は「技術だけでなく、心も優しい立派なアスリートになってくれて」と綴り、感涙の絵文字を添えた。
インスタの返信欄やX上では早田の配慮に対するコメントが殺到。「なんちゅうええ話や」「泣けてきた」「素晴らしい!」「正真正銘のトップアスリート」「ひなちゃんの優しさは金メダリストですよ!」「これだから応援したくなるんですよねー」など、賛辞が後を絶たない。
構成●THE DIGEST編集部
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