現地8月11日、パリ五輪は陸上の最終種目である女子マラソンが行なわれ、オランダ代表のシファン・ハッサンが2時間22分55秒の五輪新記録で金メダルに輝いた。今大会でトラック種目の5000メートルと1万メートルで銅メダルを獲得しているスーパースターがマラソンで頂点に立った。
まさに『鉄人』だ。ハッサンは現地5日の5000メートル決勝を14分30秒61で銅メダルを獲得した。さらにマラソン2日前の9日には1万メートルを30分44秒12で走破し、再び銅メダル。そこから、わずか34時間30分後の現地11日午前8時にはマラソンのスタート位置についた。
ハッサンは急な坂で遅れるも、終盤には先頭集団に追い付き、ラストスパートでは世界記録保持者(2時間11分53秒)のティグスト・アセファ(エチオピア)と激しいデットヒートを繰り広げる。だが、最後はトラックで培った力強さとスピードでハッサンが底力を発揮。競り勝って先頭でゴールテープを切ると、起き上がれないほど死力を尽くした。
マラソンで悲願の金メダルに輝いたオランダ人の激走には視聴者も驚愕している。「ハッサン強いなあ」「5千と1万で銅とって最後マラソンで金とかバケモノすぎだろ。それもオリンピックレコード…」「トラック競技を走ってマラソン優勝は凄すぎる」「ハッサン、今大会は合計62.195キロを走破したもよう…汗」「ラストスパートが、もうトラックなんよ笑」などなど、陸上界を代表する超人のパフォーマンスに脱帽するコメントが寄せられている。
なお、日本勢は五輪初出場の鈴木優花が2時間24分2秒で6位入賞。東京五輪8位の一山麻緒は2時間34分13秒で51位だった。
構成●THE DIGEST編集部
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