清岡幸大郎が元世界王者を破り金メダル!決勝は怒涛の攻めで圧倒、櫻井つぐみとの“幼なじみ金メダリストコンビ”爆誕【パリ五輪男子レスリング】

 日本時間8月11日(日付は以下同)、パリ五輪レスリング競技の男子フリースタイル65kg級決勝がシャン・ド・マルス・アリーナで行なわれ、日本代表の清岡幸大郎がラフマン・アモウザドハリリ(イラン)と対戦。10-3で勝利し、見事金メダルに輝いた。

 23歳の清岡にとってオリンピックデビューとなった今大会、1回戦は第1ピリオドでテクニカルスペリオリティー勝ちを収めると、2回戦は8-6、準決勝も5-1で勝利し、初舞台でいきなり決勝まで到達。いずれも強敵を倒し迎えた頂上決戦、2022年の世界選手権チャンピオンの実力者アモウザドハリリと激突した。
  3位決定戦で好勝負が続いた流れでマットに立った清岡は、その第1ピリオド残り1分、一瞬の隙を突かれて場外に追い出され1ポイントを献上。しかし残り30秒から怒涛のローリングで10ポイントを連取し、10-1で第2ピリオドへ突入。後半、相手の猛反撃をしっかりとかわし、残り10秒を切って相手が諦めたところで勝負が決した。

 10日には同じ2001年生まれで同郷出身、3歳の頃からともに高知レスリングクラブで競技を始め切磋琢磨してきた幼なじみの櫻井つぐみが、見事に女子57kg級を制覇。その櫻井も応援に駆け付けたなかで「2人で金メダルを獲る」と宣言した通り、ともに表彰台の頂点に立ったことで、最強の“幼なじみ金メダリストコンビ”爆誕となった。

 また、清岡が男子フリースタイル65kg級を制したことで、レスリング競技では日本勢が六夜連続、つまり全日程で表彰台の中央に。さらに1大会における金メダルの数はこれで7個となり、日本史上最多記録を更新中。このあと行なわれる女子フリースタイル76kg級の決勝戦に出場する鏡優翔が、その数をさらに伸ばせるか注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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