圧倒的な強さがレスリング大国にも衝撃を与えている。
現地8月11日、大会最終日を迎えたパリ五輪は、レスリング競技の女子フリースタイル76キロ級決勝がシャン・ド・マルス・アリーナにて実施。昨年、世界選手権を初制覇した鏡優翔が、米国代表のケネディ・ブレイズに3-1で勝利し、表彰台のトップに立った。女子最重量級で五輪金メダルを手にするのは、日本勢初の快挙だ。
序盤から一進一退の攻防が繰り広げられたこの頂上決戦。五輪初出場ながら決勝まで進出し、勢いに乗る鏡は第1ピリオドで1ポイントを獲得したが、そのあと相手の迫力あるパワーで場外へ押し出されて同点に。しかし、続く第2ピリオドでは、残り1分半にタックルから2ポイントを獲得する。最後までそのリードを守り切り、日本女子レスリング界の悲願を成就した。
この内容には、相手国も賛辞を惜しまない。なかでも米カレッジスポーツの専門メディア『On3』は、「20歳のブレイズがカガミに阻まれた」と報道。「終盤にブレイズが仕掛けるも、カガミのディフェンスはシカゴ出身選手にとってあまりにも強すぎた。カガミが粘り強く戦い、日本に金メダルをもたらす」との結果を伝えている。
さらに米レスリング専門サイト『FloWrestling』は、「ブレイズがパリ五輪で銀メダルを獲得」と速報。「試合終盤、カガミがタックルを決めて3-1に」「ブレイズが何発も技を繰り出すが、カガミのディフェンスを打ち破ることはできなかった」「ブライズが素晴らしい健闘を見せるも、カガミが3-1で勝利」などとレポートしていた。
なお、これで日本選手団全体の金メダルが20個に到達。海外開催の五輪では、過去最高を更新している。
構成●THE DIGEST編集部
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