体がかたくても「真っすぐ飛ばす方法」!プロが解説

飛ばなくてもいい! ミートが最優先!
大きくゆったりスローテンポで振る


「トップで間を作ると打ち急がないし、スイング全体のテンポも落とせるので、ひと呼吸おいてください」(竹田)

スタンス幅を狭めたアドレスをとったら、スイングは大きくゆったり振ってください。打ち急ぎも冬ゴルフで起こりがちなエラー。

ふだんよりバックスイングもダウンスイングもテンポをスローにして、イメージ的にはフィニッシュまで緩急をつけずに等速で振りましょう。

大きくゆったり振ることで、スイングアークが大きくなり、体の回転も深まりますが「飛ばそう」という意識は捨ててください。

ただでさえ、気温が低いとボールは飛びません。寒い日は飛距離を求めるよりも、ボールを上手にミートして方向性を重視したプレーをするのが好スコアを出すコツになります。

たとえば「イチ、ニ、サン」で振る人なら「イ~チ、ニ~、サ~ン」と拍子を間延びさせるとテンポを落とせる。実際に間延びした拍子を頭の中で刻みながら打つのも有効だ捻転差を広げる必要なし! 足や腰を固定せず体全体でスイング


捻転差を作ることよりも「腕やクラブが外れない、体の回転と同調させることが大切です」(竹田)

心得の3は「捻転差を作らない」です。寒くて体が固まっているときは、下半身を固定して上半身だけを深く回すことができません。

回転は体全体をひとつの面にして一緒に動かす“ドアスイング”でいいのです。


上半身だけを回そうとしても回りにくいので「振り足りない」と感じてしまう。
すると、それを補おうとして手を使ってオーバースイングになってしまうのはNGだ

イメージ的には、おヘソの前にもった箱を隣の人に渡すときの動作でスイング。自然な動きでスムーズに渡そうとすると、上半身だけを回したり、腕だけを動かして渡そうとはしませんよね。

ニーアクションを使うことも利点で、下半身を止めてしまう動きを防ぎ、回転のしやすさがアップするので、バックスイングも切り返しからフォローまでも箱を渡すイメージで振ってください。ここでも、テンポを落とした「ゆっくり渡す」ことを忘れずに!


箱を渡す動きと同様に、バックスイング時の右回転では左カカトを上げてもOK。
「フィニッシュに向かう左回転では、右カカトを上げるのは必須です」(竹田)

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クラブの運動量を上げるもGood!手首のリリースを使って打つ!

回転のしにくさをクラブの運動量で補うのも、真っすぐ遠くへ飛ばすテク。

寒くても手首はスムーズに動かせるので、リストワークを使ってクラブをリリースさせるとヘッドの加速力とボールのつかまりがアップする。これもぜひ試してみよう。「左から左に曲がる」はじつはスライサーに出やすいミス

レッスン=竹田綾人
●たけだ・あやと/1997年生まれ、奈良県出身。168cm。中央学院大ゴルフ部を経て、指導者の道を進み、22年にPGAティーチングプロ資格を取得。エースゴルフクラブ千葉、赤坂と茨城県つくば市のDIVERSE GOLFで多くのアマチュアをレッスン中。