大谷翔平、10打席ぶりの安打は今季5本目のスリーベース!ドジャースも延長10回にサヨナラ勝ち

 ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平は現地8月11日、本拠地でのパイレーツ戦にスタメン出場。今季5本目の三塁打を含む6打数1安打を記録し、ドジャースも延長10回にサヨナラ勝ちした。

 昨日は剛腕ルーキーのポール・スキーンズを打ち砕いて連勝し、カード3連勝がかかったこの日、ドジャースは剛球右腕タイラー・グラスナウが先発。対するパイレーツは軟投派左腕のベイリー・ファルターを立て、対照的な2人の投げ合いとなる。

 4回には1死二、三塁で大谷に第3打席が回ってくるが、ここでファルターは前の2打席と一転して変化球攻め。追い込まれた後大谷も3球ファウルで粘るものの、最終的にはファーストゴロに。

 初回先頭の大谷はファルターの初球の4シームをフルスウィングするも、これは打球が上がり過ぎてレフトフライ。これで、大谷の打率は5月以降で初めて3割を下回ってしまう。だが、直後にフレディ・フリーマン、ウィル・スミス、アーメッド・ロザリオが連打を浴びせ、まずは2点を先行する。

 2回もドジャース打線は好調で、キケ・ヘルナンデスのヒットを皮切りに1死二、三塁のチャンスを作る。ここで大谷に打席が回ってくるも、インコースのボールを振りに行ってここもセンターフライに倒れる。直後にテオスカー・ヘルナンデスがタイムリーを放ってドジャースのリードは4点に広がるが、3回にはパイレーツのアンドリュー・マッカッチェンに2ラン本塁打が出て2点差。
 
 そして6回2死、大谷は第4打席で3番手ジャレン・ビークスと対戦。アウトコースへのカッターをバットさばきでライト線へと運ぶと、相手守備のもたつきを見て迷わず三塁へ。今季5本目のスリーベースヒットを放つ。安打は一昨日の2打席目以来、実に10打席ぶりだった。

 だが、8回にアンドリュー・マッカッチェンのこの日2本目の2ランが出て同点に追いつかれる。その裏、大谷は1死二塁で剛腕アロルディス・チャップマンと対戦。ここはショートフライに終わり、勝ち越しの一打を放つことはできなかった。

 9イニングでは決着つかず、試合は延長戦へ。タイブレークの10回はまずパイレーツが先行したが、ドジャースは相手クローザーのデビッド・ベッドナーを攻略し、キケ・ヘルナンデスのタイムリーツーベースで同点。アンディ・パヘスも粘った末にピッチクロック違反の四球で出塁し、1死一、二塁の一打サヨナラの場面で大谷の6打席目。

 1-2と追い込まれた大谷は打ち上げてしまい、サードフライ。次打者のテオスカー・ヘルナンデスがライト前にボールを運んでサヨナラ打。ドジャースはパイレーツ3連戦スウィープに成功した。

構成●SLUGGER編集部

【動画】打球も足も爆速!大谷が10打席ぶりの安打でスリーベースヒット

【関連記事】「戻ってくるのが待ちきれない!」ベッツが来週から戦線復帰決定にファン歓喜「活気を取り戻すにはムーキーが必要だ」

【関連記事】史上最年少はトラウトの20歳、ボンズ父子は5回ずつ記録…大谷が日本人初の達成者となった「30-30」にまつわる5つのトリビア<SLUGGER>