高校生の頃、塾でできた他校の友達とカラオケに行くことになった作者。交代で歌うことになり、作者が歌っているときに、ふと友達の方を見ると……。Instagramで公開され、「こんな人がいるんですね」と話題になったマンガの作者、塚田うさぎさんにお話を聞きました。
マンガ「だったら1人で行ってよ」のカット(塚田うさぎさん提供)
【マンガ本編】女子高生2人でカラオケへ 歌っている最中、友達を見ると…まさか?
塾の友達とカラオケへ行ったら?
過去に友達と行ったカラオケで衝撃を受けた出来事を描いたマンガ「だったら1人で行ってよ」が、Instagramで話題となっています。
高校生の頃、塾で出会った他校の子と友達になった作者。塾が終わってから、ふたりでカラオケに行くことになったのですが、作者が歌っているとき、ふと友達を見ると……。読者からは、「なぜ誘った?」「こんな人いるんだ……」「ふたりで行く意味がない」などの声があがっています。
このマンガを描いたのは、会社員の塚田うさぎさんです。Instagramでマンガを発表しています。塚田うさぎさんに、作品についてのお話を聞きました。
ーーその後、この友達とカラオケに行くことはありましたか?
ありませんでした。そもそも週に1回程度塾で会うくらいで、特別親しい仲ではなかったので。一緒に遊びに行ったのも、記憶にある限り、このカラオケとゲームセンターに行った2回だけです。
ーーなぜイヤホンをするのか、理由は聞きましたか?
「音痴だから」などと傷付く返答をされるかもと思い、聞く勇気が出ませんでした。いま思えば、単純に他人の歌には興味がなかったんだろうな、と思います。もしくは、寸暇を惜しんで聴きたい曲があったのか……。
ーーその友達が歌っているとき、塚田さんはどのようにしていましたか?
曲に合わせてなんとなく体を揺らしたり、歌詞が映し出される画面をぼーっと見たりと、普通に友達の歌を聴いていました。歌い終わりには、拍手をしたり感想をいったりしたと思います。
ーーこの友達のエピソード以外に、カラオケで気になる他人の行動はありますか?
「人が歌っている間、ずっと自分の次の曲を探している」「何曲も連続で自分の曲を入れる」「知らない曲ばかり歌う(見たことがないアニメソングなど)」をされると気になります。
ーー今回の作品について、どのような意見が寄せられていますか?
共感のコメントを多くいただきました。「失礼ですよね」「ヒトカラ行けばいいのに」など……。また、「ひとりカラオケは恥ずかしいから、付いて来てもらったのでは?」や、「『気にせず歌ってね』という、お友達の配慮かも?」というコメントもありました。
ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。
部屋から学生時代に撮った大量のプリントシールが見つかり、そのなかに今回のマンガに登場した友達と撮ったものがありました。それを見て衝撃的だったカラオケでのエピソードを思い出し、マンガにしました。
マンガを通して、当時私が感じたモヤモヤに共感いただけて、うれしかったです。
ーーマンガを描き始めたのは、いつ頃からでしょうか?
2023年の9月です。以前からマンガを描いてみたかったのですが、自信がなく始められませんでした。しかし、仕事で描いたイラストをお客様にほめられ、前向きな気持ちになれたことがきっかけで描き始めました。いまでは仕事の息抜きに、趣味でマンガを描いています。
ーーマンガを描くときに気を付けていることはありますか?
なるべく字ではなく絵で表現するようにしたり、ストーリーを分かりやすくしています。また、誰かを傷付けてしまうような表現にならないように気を付けています。
ーー創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えて下さい。
いまは1話完結のマンガを描いていますが、続きのあるマンガや、イラストの投稿もしたいです。いまは簡単なタッチで描いていますが、「りぼん」に載っているマンガのような、キラキラした少女マンガの絵が好きなので、そのようなイラストを描いて投稿したいです。