ジュビロ磐田は8月11日、J1第26節で鹿島アントラーズと対戦。PKで先制されたものの、終盤に山田大記と古川陽介のゴールで逆転勝利を収めた。
磐田は、前節・アルビレックス新潟戦(2-2)からスタメン6人を変更。もっとも、新潟戦で2得点のジャーメイン良は通算4枚目の警告を受けて累積で出場停止で、同じく終盤に一発退場となったマテウス・ペイショットも鹿島戦では起用できなかった。
磐田の横内昭展監督は、中3日でのゲームに「ふたりは出れない状況でした。あとはコンディション。しっかり走れる、動ける、そういうのも基準のひとつ」とメンバーを入れ替えた。
さらに、従来の布陣を変更。新潟戦では4-2-3-1だったが、鹿島戦では守備時は4-1-4-1、攻撃時は両翼が高い位置をとる4-1-2-3の「鹿島のストロングを消しながら、自分たちのストロングを出せる形」を採用した。
最前線に渡邉りょう、両翼は左に金子翔太、右にブルーノ・ジョゼを配置。レオ・ゴメスがアンカーを務め、インサイドハーフに平川怜と松本昌也が並ぶ。最終ラインは右から植村洋斗、鈴木海音、ハッサン・ヒル、松原后、GK三浦龍輝というスカッドを送り出した。
【動画】磐田の鹿島戦逆転の2発!
その新布陣が劇的な効果を示したわけではなかったが、指揮官は「失点シーン以外はそこまで決定機を作らせていなかった。短い期間のなかで、選手が今日のゲームをどう戦うのか。忠実にピッチで体現してくれた」と粘り強く戦えた点を評価した。
また、交代出場で結果を残した山田と古川について「非常に良かった」と称賛。特に、ここまで22試合に出場しているものの、リーグ戦では先発が1試合の古川は、「本当にスタートから出てもおかしくない」と期待を寄せた。
磐田は6試合ぶりの勝利で暫定ながら降格圏を脱出。
横内監督は「なかなかサポーターに勝利を届けられなかった歯がゆさがあった。本当に選手が戦い抜いてくれた感謝や喜びがあった」と笑みをこぼした。
取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)
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